レアル・マドリーのビッグネームふたりが、マンチェスター・ユナイテッドに移籍することで口頭合意したと現地スペインで報じられている。

　そのふたりとは、ジネディーヌ・ジダン監督の構想から外れて今シーズン終了後の退団を決意したと言われるハメス・ロドリゲスと、相次ぐ故障による信頼低下が原因でチーム内で居場所を失いつつあるガレス・ベイルだ。

「ジダン監督が残るなら出て行く」と語ったとされるハメスは、すでに代理人のジョルジュ・メンデスと移籍に向けて話を進めている。現在はマンチェスターの２クラブからオファーを受けており、ハメス本人はユナイテッド行きを望んでいるという。

　またベイルも、最近のパフォーマンスに不満を抱くフロレンティーノ・ペレス会長が、売却の準備を開始したと言われており、現時点では残留より移籍の可能性が高まっているようだ。そしてベイルの希望も、ユナイテッドへの移籍だという。

　マンチェスター・Uの守護神ダビド・デ・ヘアの獲得を狙うR・マドリーとしては、6600万ポンド（約92億円）とも言われる移籍金を、ハメスかベイルのいずれかを譲り渡すことで相殺したい狙いもあるだろう。

　現時点ではまだ口頭合意の段階だが、マンチェスター・Uが５月24日にスウェーデンのストックホルムで開催されるヨーロッパリーグ（EL）決勝でアヤックスを倒し、EL王者として来シーズンのチャンピオンズ・リーグ出場権を獲得できれば、話は一気に進展する可能性が高い。

文：ワールドサッカーダイジェスト編集部