恩師の退任に揺れるバルサMF、ユーベやマンCへ移籍も?

2017年05月15日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

母国ブラジルのクラブへレンタル移籍の可能性も。

恩師ルイス・エンリケの退任時期が迫り、ラフィーニャの去就問題が再浮上。どのような決断を下すのか。(C)Getty Images

 ルイス・エンリケ監督が今シーズン限りで退団するバルセロナで、移籍を真剣に考えはじめている選手がいる。バルサB、セルタ、バルサのトップチームと、3つのチームでそのL・エンリケの指導を受けてきたMF、ラフィーニャだ。

 現在は半月板損傷で戦列を離れており、復帰時期は8月ごろになる見込み。つまり、それまで新監督にアピールできないうえ、自身を高く評価してくれていた"恩師"が去るとなれば、ヤキモキする気持ちもわからないではない。

 ラフィーニャとバルサとの契約は2020年まで残っている。ただ、もし新監督の下で継続的な試合出場が難しいのであれば、退団を選択する可能性は低くない。来シーズンはワールドカップ前の大事なアピール期間。ブラジル代表として自身初の本大会出場をめざすラフィーニャにとっては、ピッチに立つことがなにより重要なのだ。

 バルサ側の基本姿勢は慰留。ただ現地メディアは、「3000万ユーロ(約36億円)以上のオファーが届けば交渉のテーブルに着くはず」と、売却に踏み切る可能性も否定しない。 実際、ラフィーニャにはマンチェスター・Cとアーセナル、ユベントスなどが興味を持っていると伝えられる。

 またバルセロナの地元紙は、レンタル移籍の可能性についても触れている。その際はワールドカップ出場を視野に入れ、母国ブラジルのクラブに1年間の期限付きで移籍する可能性がもっとも高いという。加えて、本人の過去のコメントなどから、フラメンゴが移籍先候補の最有力とも伝えている。

 ラフィーニャの実父で、元ブラジル代表MFのマジーニョは、「ラフィーニャにバルセロナを離れる考えはない。2020年までの契約をまっとうするだろう」と、一連の退団報道を完全否定しているが、困難な状況にあるのは事実。今夏のラフィーニャの動向から目が離せない。

文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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