15歳・久保建英の一問一答に見た「パーソナリティー」の強さ

2017年05月04日 白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

「決めなきゃいけない試合だったなと思っている」

トップデビューを飾った久保。惜しい直接FKも放った。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[ルヴァンカップ4節]FC東京 1-0 札幌/5月3日/味スタ
 
 FC東京の久保建英が、ルヴァンカップの札幌戦でトップチーム・デビューを飾った。66分からピッチに立った15歳の神童は、これまでのユース世代やJ3とは異なる日本最高レベルの試合の中で、何を感じたのか。試合後の一問一答は以下の通り。

――◆――◆――◆――◆――◆――◆――
 
――ルヴァンカップ初出場の感想は?
 
「今日、試合に出てみて改めて感じたのは、やっぱりJリーグというのは本当にレベルの高いところで、自分もまぁ…やっと1歩を踏み出せたかな、という感じです」
 
――どこにレベルの高さを感じたか?
 
「ボールスピードだったりとか、ワンタッチのプレーというのが、明らかに同じJリーグでもJ3よりも多かったり。どっちかというと、J3のほうが球際(でのプレー)というのが多くて…でもJ1は、そこをスルスルかわしていくので、なかなかボールが取れなくて、というのがありました」
 
――緊張はあったか?
 
「スタジアムに入った時は、本当にファンの方たちの数がすごく多くて緊張しましたけど、ピッチに入ってからは緊張している場合じゃなかったので」
 
――ドリブルでチャンスメークしたり、直接FKだったり、ゴールまであと1歩というプレーがいくつかあった。
 
「あと1歩だった分、本当に悔しいですし、チャンスと言っても、そこまで惜しいチャンスを作れたわけじゃなかったと思うので。今日の試合は…まぁ、決めなきゃいけない試合だったなというのは思っていて。でも、まだ今日で終わりじゃないんで、次にまたチャンスがもらえたら頑張りたいです」
 
――84分に蹴った直接FKの狙いは?
 
「ニア上を狙えたらいいなぁという感じで…ちょっと、ボール2個分くらい、ずれちゃった感じです」
 
――自分が倒されて得たFKだったから、自分で蹴ろうと思ってボールを抱えていた?
 
「いや、そういうわけじゃなくて。周りの選手に後押しをしてもらう形で『蹴っていいよ』と言ってもらえたので、『じゃお願いします』という感じでした」
 
――誰に蹴っていいよと言われた?
 
「ボールをもらった阿部(拓馬)選手だったり髙萩(洋次郎)選手だったり、東(慶悟)選手に『蹴っていいよ』と言ってもらいました」
 
――そのFKを取った場面では、自分で縦に仕掛けて、倒されながらシュートを放っていた。
 
「あそこで仕掛けなかったら、FWじゃないと思っていて。(相手DFが)来ているのは見えていて『あっ、倒れるな』というのは感じたんですけど、どうせ倒れるんだったら、シュートを打っておこうと思って打ったら、ファールを取ることができて良かったです」

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