「唯一の願いは平和」爆弾テロ事件で負傷のドルトムントDFからメッセージ

2017年04月15日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「僕の人生における最悪の出来事。だれにも味わってほしくない経験」

大けがを負ったにも関わらず、平和と誇りを述べたバルトラ。このスペイン代表CBの願いが広まることを願うばかりだ。 (C) Getty Images

 4月11日に開催予定だったドルトムント対モナコの試合前に発生した爆弾テロ事件。チームバスが爆発の被害を受けて手首を骨折し、手術を余儀なくされたドルトムントのDFマルク・バルトラが、入院中の病院から自身のインスタグラムにメッセージを残した。以下はその一部を抜粋したものだ。

「今回の事件は、僕の人生における最悪の出来事であり、だれにも味わってほしくない経験だった。痛み、パニック、そして、なにが起こっているのか、いつまで続くのかも分からない恐怖は、人生においてもっとも長く厳しい15分だった」

「僕が求める唯一のことは、だれもが平和に暮らし、戦争から遠ざかること。この数日間、怪我を負った自分の手首を見て、なにを感じるか分かるかい? それは誇りだ。火曜日に(テロリストが)僕たちに与えようとしたダメージはここにとどまったんだ、とね」

「医師、看護師、理学療法士、そして僕の手首が回復するようにサポートしてくれたすべての人々に感謝している。サポートと愛情を僕に届けてくれたたくさんの人々、メディア、組織、ドルトムント、それから仲間にも。彼らは信じられないほどのパワーで僕を満たしてくれた。できる限り早く100パーセント回復することだけに集中するために、いまの心の内を打ち明ける必要があった」

 ちなみに、11日夜に手術を行なったバルトラの術後の経過は順調で、現在は爆発の際に破損したバスの窓ガラスによって損傷した腕を治療中とのこと。約1か月ほどで復帰できる見通しだ。

文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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