「メッシの憧れの選手」が関東2部に見参。グスタボ・ローダスとは何者か?

2017年04月14日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「僕自身、日本でもう一度、チャレンジしたかった」

名前/グスタボ・ローダス(Gustavo Ariel RODAS) 生年月日/1986年1月16日 主な所属クラブ/ニューウェルス(アルゼンチン)、デポルティボ・キト(エクアドル)、北京人和(中国)、ウィルステルマン(ボリビア)。(C)SOCCER DIGEST

 かつて、あのメッシが憧れを抱いたという"大物助っ人"が来日を果たした。
 
 移籍先は『エスペランサSC』。JリーグでもJFLでもなく、関東リーグ2部に所属するクラブである。
 
 これまで母国アルゼンチンをはじめ、コロンビア、ペルー、エクアドル、中国、ボリビアと渡り歩き、日本に辿り着いたグスタボ・ローダスとはいったい何者なのか――。
 
 南米のクラブからのオファーを蹴って、日本行きを決めた31歳のアルゼンチン人MFに、メッシとの思い出や新天地に懸ける想いなどを聞いた。
 
――まずは移籍の経緯を教えてください。
「実は、日本に来るのはこれが二度目なんです。一度目は10年前に、あるJクラブのトライアウトを受けたんですが、その時は残念ながら契約には至りませんでした。ちょうど、日本でエスペランサSCが立ち上げられた頃ですよね。それで今回、親友のオルテガ(コーチ兼選手)から声をかけてもらって、彼の家族もよく知っているし、居心地も良いと思ったので、移籍を決断しました」
 
――オファーをもらった時はどんな心境でしたか?
「オルテガとはこれまでにも何度か連絡を取り合っていて、そのなかで誘われることもありました。このクラブのJリーグを目指すというプロジェクトも聞いていたし、僕自身、日本でもう一度、チャレンジしたかったんです。
 
 最初に来日した時、契約を結べなかったのがすごく悔しかった。日本でプレーできる自信があったのに、それが実現できず、ずっと心残りがありました。今回の再挑戦で、自分がここで活躍できることを証明したい。
 
 日本行きを決めた後、ペルーやコスタリカのクラブから誘いがあったのですが、断りました。神様がエスペランサSCでプレーしなさいと、そういう運命を感じていますし、しっかりと腰を据えてサッカーができると信じています」
 
――これまでのキャリアで、中国でのプレー経験もありますよね?
「はい。アジアのサッカーは多少なりとも見てきましたし、自信はありますよ」
 
――子どもの頃はメッシ(バルセロナ)とプレーしていたんですよね? 当時のメッシはローダス選手に憧れていたとか?
「ニューウェルスというクラブで、彼は僕のひとつ下のカテゴリーにいました。ご存知のように、メッシはその頃から特別な才能があって、飛び級で僕と一緒にプレーすることになったんです。それで、何かのインタビューで、小さい時は僕に憧れていたと言っていたらしいんですよね。
 
 自分としても、メッシのプレースタイルはすごく好きでした。9歳か10歳ぐらいから、彼がバルサに行くまでの13歳まで、同じチームでずっとプレーしていましたよ」
 

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