Jリーガーが円陣。飢餓に苦しむ子どもに給食を贈る新団体発足! 李や柏木らが記者会見

2017年04月04日 塚越 始(サッカーダイジェスト)

選手&サポーターからの寄付を、世界の子どもたちに提供。浦和の7選手が協力を呼びかける。

(左から)長澤、梅崎、関根、李、遠藤、宇賀神、柏木。浦和の7選手が協力を呼び掛けた。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 プロサッカー選手中心のアスリートによる寄付団体NPO法人「SPOON FOUNDATION」の発足発表記者会見が4月4日、都内の日本記者クラブで行なわれた。
 
 記者会見には同団体のアスリートアンバサダーに任命された浦和の李忠成、遠藤航、宇賀神友弥、柏木陽介、同賛同選手の長澤和輝、梅崎司、関根貴大が参加した。今後、同団体は『SPOONサポートプロジェクト』を展開。プロサッカー選手、プロ・アマスポーツ選手からの賛助、さらにWEBを活用してファン・サポーターから募金を集め、国連WEF(国連世界食糧計画)に寄付して、世界の子どもたちに給食を提供する。
 
 アスリートアンバサダー15人、他の賛同選手100人(2017年現在)。第1号として、李がこのプログラムを通じて、昨年のルヴァンカップ決勝でMVPに輝いて獲得した賞金100万円を寄付した。
 
 発起人の李は「多くのサッカー選手の仲間たちの協力を得て、この活動をスタートできることを誇りに思う。多くの方々に感謝したい。子どもの頃から憧れていたのは、ただ単に巧いだけではなく、社会貢献を通じて夢や希望を与えられる選手。ひとりの力は小さいが、発足時点で、これほど多くの賛同を得られたことは奇跡。嬉しく思う」と語った。
 
 また、ルヴァンカップ決勝MVPの賞金を寄付したことについて、「チームのみんな、サポーター一人ひとり、そのいろんな想いの詰まった100万円。その想いが子どもたちの笑顔につながってほしいと思った」と説明。「給食があれば学校に通うことができる。将来、このプログラムから世界で活躍するサッカー選手が生まれることを楽しみにしている」と"夢"を語った。
 
 アンバサダーを務める柏木は「スポーツを通して世界の子どもたちが幸せになれると夢見て、応援したいと思った。僕たちのサッカーを通じて元気づけられると思い、活動に賛同しました」と語った。

 また、「僕も貧しかった時代を経験しているが、それよりも貧しい方たちがいる……。そういった方たちをもっと幸せにしたい、そして夢を持ってもらいたいと思い、このプロジェクトに参加させてもらいます。皆が幸せになれる世界を作っていけたら良いなと思います」とメッセージも寄せた。
 
 

次ページ「子どもたちに夢を持ってもらいたい」(柏木)。「この活動から世界を代表するプロ選手が生まれることが“夢”」(李)。

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