嗚呼、長谷部不在のピンチを救った今野が負傷離脱。本人の胸中は…

2017年03月26日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「どれぐらいで完治するとかは分からない」

無念の離脱となった今野。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 敵地のUAE戦でゴールを奪うなど勝利の立役者のひとりになった今野が、左第5趾基節骨骨折で離脱することが決定した。これを受け、3月25日の代表練習後に本人がコメントしている。

「ドクターと何も話していないので、どれぐらいで完治するとかは分からない。いずれにしても、怪我をすることはとても悲しいこと。残念です。まだ今回の代表活動は1試合残っているので、勝ってもらいたい。応援したいです」

 UAE戦で足を痛めた時、「最悪、骨折もあるかなと思っていた」という。

「折れてなきゃいいな、折れてないだろうと信じていたけど……。疑いは持っていましたね」

 「ハリルホジッチ監督から何か言われたか」という質問に対して「何言われたかな……。忘れました」と歯切れの悪い返答をしていた今野の表情からは、途中離脱でチームに迷惑をかけるという無念さが伝わってきた。ただし、我を失っているわけではない。

「まずは怪我を治す。クラブ(G大阪)で試合に出ること。コンディションを上げること。順々にやっていくしかない。サッカーやりたいので、早く治したいです。ドクターと話し合いながら、自分の感覚も頼りにしながら治療していきたいです」

 代表合流からわずか1週間での離脱となったが、今回の活動では確かな刺激をもらった。

「刺激のある場所だし、生半可な気持ちで来ちゃだめだなと。そういうピリピリした雰囲気というか、相当な覚悟をもってやらなきゃいけない場所だなというのは改めて思いました。

 またUAE戦でボランチとして奮闘できた点も大きな収穫だった。

「キャプテンの長谷部が怪我で抜けることになってチームが崩れてしまったら、ワールドカップ出場が遠のいてしまう。最悪な事態になりかねなかったので、彼の穴埋めというか、とにかく勝点3を獲ることだけに集中した。僕だけの力ではないし、みんなで達成できて良かった。日本代表はワールドカップに絶対行かなきゃいけないと思う」

 長谷部不在のピンチを救ったヒーローは「ワールドカップ本大会のことは今考えても意味がないですね。僕も年齢が年齢(34歳)なので」と謙虚に話していたが、UAEの活躍を見る限り今後も招集の可能性は十分にあるだろう。今はただ、早期の回復を祈るばかりだ。
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