疎遠の両親が急に…デル・アリが過去の契約で提訴される

2017年03月22日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

3歳の頃に別れた両親が今頃、なぜ?

過去をほじくり返されているアリ。伸び盛りの選手だけにピッチに集中できる環境が必要だ。(C)Getty Images

 どんな世の中でも、過去の境遇に付きまとわれてしまうのが、スターの性(さが)のようだ。
 
 弱冠20歳ながら今シーズンのプレミアリーグで14ゴール・4アシストを記録するなど、トッテナムの大黒柱として活躍するデル・アリも例外ではない。ピッチ外で厄介な問題に巻き込まれていると英紙『デイリー・メール』が伝えた。
 
 アリが16歳でMKドンズ(イングランド3部)と結んだ契約が規定に違反していたとして、3歳の頃に離婚した両親、父デニスと母ヒケンデがクラブを提訴したのだ。
 
 ことの成り行きはこうだ。13歳の時に親元を離れたアリは、11歳から通っていたMKドンズ・アカデミーの友人ハリー・ヒックフォードの家に居候し、その両親であるアランとサリーを実の親以上に慕っていた。
 
 3年後、MKドンズとプロ契約を結ぶ際も、ヒックフォード夫妻に契約書へサインをしてもらった。しかし、2人はあくまでも住居提供者。保護者のサインがない未成年の契約は違法だと、実の両親が4年後の今さら主張したのだ。
 
 本人は今シーズンから昨シーズンまでユニホームに入っていた「ALLI」を外すなど、「アリ」家への思いは深くないだけに、ずっと疎遠ながらここにきて足を引っ張る両親に対して、とてもやり切れない思いだろう。
 
 これからアリは、イングランド代表の一員としてドイツとの親善試合(3月22日)、リトアニアとのワールドカップ欧州予選(3月26日)に臨む。ピッチ外の厄介ごとが、プレーに影響しなければいいが……。

文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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