【セルジオ越後】本田や長友には「代表への意欲を感じた」とハリル。ちょっと何を言っているか分からないよ

2017年03月17日 サッカーダイジェスト編集部

今回もまさしく“ハリル劇場”だったね。

代わり映えのしないメンバーで3月シリーズに挑むハリルホジッチ。さすがに今回は、本田の招集はないと思っていたけど……。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 ロシア・ワールドカップのアジア最終予選がいよいよ再開される。
 
 日本は3月23日にアウェーでUAEと対戦して、28日にホームでタイと戦う。この3月シリーズに挑むメンバーが16日に発表されたけど、相変わらず代わり映えのしない顔ぶれだよね。
 
 目新しいところでは、髙萩や今野、倉田が入ったけど、代表初招集というわけでもない。新鮮さに欠けるのに、会見が1時間近くもかかるのが不思議でならないよ。質問されても、答えていくうちに、どんどん話が膨らんでいく。今回もまさしく"ハリル劇場"だったね。
 
 それはともかく、選ばれた25人の中には、本田や長友、宇佐美と所属クラブで満足に出場機会を得られていない海外組が、当然のように名を連ねていた。
 
 ハリルホジッチは「今回の試合に向けて準備を進めてきて、ヨーロッパにいるほぼすべての選手に会って話をしてきた」と言っていたけど、試合に出ていない選手と会って、なんの意味があるのかな。フランスに帰るきっかけが欲しいだけなんじゃないかと勘繰りたくもなるよ。
 
 本田と長友に関しては、「ビッグクラブと言われるチームにいる。そこでトレーニングするだけでも違いがある。そういった意味でも彼らは信頼できる」と言う。他の国では考えられない選考理由だ。
 
 練習内容なんて、どこのクラブも大差ない。「彼らの代表に対する意欲も感じました」と熱っぽく語ってもいたけど、ちょっと何を言っているか分からないよ。
 
 ふたりの経験を重視しているという発言もあった。経験やネームバリューだけで試合に勝てると本気で思っていたら、勘違いも甚だしいよね。90分間、しっかりと走れるコンディションにあるかどうか。大事なのはそこだよ。
 
 チームに合流して、身体の状態を確認するつもりらしいけど、それを把握するためにわざわざヨーロッパまで行ったんじゃないの? いったい何度見れば気が済むんだろうね。
 
 長友はさておき、今回ばかりは、さすがに本田は呼ばれないと思っていた。なぜなら、前回招集された時よりも、ミランで試合に出ていないんだから。
 
 今年に入ってから、たしか1月のコッパ・イタリアのユベントス戦で終了間際に投入されて、ほんの数分間プレーしただけ。そんな選手をハリルホジッチは呼んだわけだ。
 
「我々のトップスコアラー」とも言っていたけど、代表で一番点を取っているのは岡崎だ。もちろん、今回の予選に限定していることは分かっているけど、楽な試合が少なくない2次予選も含めるなと言いたいね。

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次ページこれなら、清武も日本に戻ってこなくて良かったよね。

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