73年ぶりに連続得点の新記録樹立! 特筆すべきマドリーの総合力

2017年03月02日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

万全の状態にはないBBCをカバーするだけの人材が。

C・ロナウド(右)の終盤の2得点で辛くもドロー(3-3)に持ち込むなど、リーガ25節は格下ラス・パルマスに苦戦を強いられたR・マドリーだが、73年ぶりとなる偉大な記録を樹立した。(C)REUTERS/AFLO

 今年1月にスペインの公式戦連続無敗記録を樹立(40試合)したジネディーヌ・ジダン監督率いるレアル・マドリーが、またひとつ、偉大なレコードを打ち立てた。

 リーガ・エスパニョーラ25節のラス・パルマス戦、MFイスコの先制点を含めて3ゴールを挙げて、2016年5月4日に行なわれたマンチェスター・シティ戦(チャンピオンズ・リーグ準決勝・第2レグ)から続く公式戦の連続得点試合を45に。1942年11月から44年2月にかけてバルセロナが築いたリーガ所属クラブの記録(44試合)を更新したのだ。実に73年ぶりの快挙である。

 欧州屈指のタレント力を誇るR・マドリーだが、決して容易に達成した記録ではない。45試合のなかには先述のマンチェスター・C戦に加え、アトレティコ・マドリーとのチャンピオンズ・リーグ決勝、昨年12月のバルセロナとの大一番など、ビッグマッチが含まれている。

 なにより今シーズンは、エースのクリスチアーノ・ロナウドが昨夏のEUROで負った怪我の影響もあって出遅れ、その後も本領を発揮できているとは言い難い。CFのカリム・ベンゼマも絶好調とは言い難く、右ウイングのガレス・ベイルは痛めた右足首の手術に踏み切り、昨年11月下旬から3か月弱の離脱を強いられた。

 苦しいチーム事情のなかで記録を達成できたのは、総合力の賜物に他ならない。この45試合でゴールを決めたのは21人。万全の状態には程遠い前線のBBCトリオをカバーするだけの人材が揃っているのだ。

 その筆頭が、ここまで12得点と限られた出場時間で結果を残している控えCFのアルバロ・モラタであり、CBながら8ゴールをマークしているセルヒオ・ラモスだ。

 R・マドリーは今後、まずは3月4日に乾貴士が所属するエイバル(リーガ26節)、7日にはナポリ(チャンピオンズ・リーグ/ラウンド・オブ16第2レグ)と強敵とのアウェーゲームが続く。はたして、連続ゴール記録をどこまでを伸ばせるか?
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