バルサやマンUも熱視線のドンナルンマ、代理人は去就を明言せず…イタリアの大物たちは「ミランで続けろ!」

2017年02月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

成人したことで長期契約が結べる状況に。

18歳とは思えないパフォーマンスとパーソナリティーを見せるドンナルンマ。残留となればミランのゴールマウスはしばらく安泰だが……。写真:Alberto LINGRIA

 衝撃のデビューから2年4か月――。ようやく成人したミランのGKジャンルイジ・ドンナルンマは、新契約の行方が注目されている。代理人のミーノ・ライオラ氏が明言を避ける一方で、イタリアの大物たちは今後もミランでプレーすべきと進言した。
 
 昨年10月にGKとして史上最年少となる16歳8か月でセリエA・デビューして以降、名門ミランのゴールマウスを守り続けるドンナルンマは、2月25日に18歳の誕生日を迎えた。イタリアでは成人と認められる年齢だ。
 
 これにより、ミランはこれまでと異なる最長5年の新契約をドンナルンマと結ぶことができる。現行契約は2018年6月までなうえ、ユベントスをはじめチェルシー、バルセロナ、レアル・マドリー、マンチェスター・U、マンチェスター・Cなど、欧州中のメガクラブがこぞって熱い視線を送るだけに、ミランとしては一刻も早く契約延長にこぎつけたいところだ。
 
 もちろん、アドリアーノ・ガッリアーニ副会長はそれを分かっている。誕生日を祝うビデオ・メッセージで、「ミランと長期契約を結んでくれることを願う」と述べていた同副会長は、プレゼントとしてペンを贈ったとも明かした。新たな契約書にサインするためのペンだ。
 
 しかし、現在のミランは3月3日のクラブ株式売却取引の完了を待っているところ。オーナーが正式にシルビオ・ベルルスコーニから中国投資グループへと交代するまで、選手契約に関しても身動きが取れない状況下にある。
 
 実際、『ANSA』によると、ドンナルンマの代理人を務めるミーノ・ライオラ代理人は、「新しいミランの誰とも話していない。私にとってミランを代表するのはまだガッリアーニなんだ」とコメント。"チャイナ・ミラン"とコンタクトがないことを明かし、様子を見る必要があると強調した。
 
「私は彼の将来や可能性を考えなければいけない。ミランがどうなるかを待ってみるのは義務だよ。ドンナルンマの契約延長ばかりにみんな集中しているが、問題はミランがどうなるのかだ。私には分からないし、ミラン自身も分からないんじゃないか」

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