ベルギーで上々スタートの久保が、「上手くいっていない」と自己分析する理由とは?

2017年02月06日 中田徹

味方からも「お前が蹴れ」と後押しされて決めた2ゴール目。

ベルギーで2戦連続弾を決めて上々のスタートを切った久保。ズルテ・ヴァレヘム戦でのPKの場面では、味方から「お前が蹴れ」とキッカーを託されたという。 (C) Getty Images

 日本代表FW久保裕也が、現地時間2月5日のズルテ・ヴァレヘム戦でもゴールを決めて、移籍後2試合連続得点とベルギーリーグで上々のスタートを切った。
 
 68分、右サイドハーフのブレヒト・デヤーゲレが敵のボールを奪うと、すぐに相手DF陣の裏へ走り組む久保の姿を見つけてロングパスを出す。受け手となった久保のトラップがやや大きかったため、ボールがゴールラインに向かって流れてしまったが、ダイブしたGKケニー・ステッペに倒されて、主審がペナルティースポットを指差した。
 
 久保は小脇にボールを抱えたまま離さなかった。「キッカーは決まってなかったです。ミーティングの時は『蹴りたい奴が蹴れ』という感じでした。自分がPKをもらったので、蹴らしてもらいました」と語った久保を、味方も「お前が蹴れ」という後押し。自らPKを蹴ることになった。
 
 試合前のミーティングで、「PKの時、相手GKはワンサイドに動く」と聞いていたため、久保は「どちらに動くかなあ」とゆっくりGKを見ながら蹴ったのだという。
 
 久保の蹴ったPKは、右へ動いたGKの逆を見事に突き、ゴール中央やや左に転がっていった。ゴールが決まった瞬間、久保は右へ向かって走り出したが、チームメイトが「ヘントのサポーター席は逆だ、逆!」と知らせたため、方向転換して疾走。サポーターと先制ゴールの喜びを分かち合った。
 
 

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