【冬の移籍プレイバック】F・トーレスが英国最高額でリバプールからチェルシーへ

2017年01月30日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

当時の英国史上最高額で……。

F・トーレスはチェルシーでリーグ戦110試合出場で20ゴール。リバプール時代の輝きは放てなかった。(C)Getty Images

 ヨーロッパの移籍期限最終日には、必ずと言っていいほどドラマが起こる。メインの夏はもちろん、冬も例外ではない。
 
 なかでも、歴史に残るビッグディールが成立したのが2011年の冬。リバプールの絶対的エースだったフェルナンド・トーレス(現アトレティコ・マドリー)が、ライバルであるチェルシーに移籍したのだ。
 
「タイトルを獲得できるチームでプレーしたい」と退団を志願していたF・トーレスの後釜として、リバプールはまず、1月28日にアヤックスからルイス・スアレス(現バルセロナ)を確保。さらに期限最終日の31日には、ニューカッスルから当時の英国人最高額となる3500万ポンドでアンディ・キャロル(現ウェストハム)を獲得。これで準備は整った。
 
 F・トーレスのチェルシー入団が発表されたのは31日の夜。移籍金は当時の英国史上最高額となる5000万ポンドだった。デッドラインぎりぎりで、歴史に残る大型契約が結ばれたのだ。

 チェルシーと5年半の契約を結び、願いを叶えたスペイン代表ストライカーは、「チャンピオンズ・リーグで優勝したい」と意気込んだ。
 
 運命のいたずらと言うべきか。6日後のF・トーレスのデビュー戦の相手は、なんと古巣リバプール。ホームゲームだったとはいえ、リバプール・ファンから容赦ない罵詈雑言を浴びせられ、見せ場を作れなかった。
 
 その後も初ゴールを奪うまでに14試合を要すなど大苦戦。11-12シーズンに念願のCL制覇を果たしたものの、在籍した3年半で残したのは失望だけだった。

 今年も冬のメルカートは1月31日が最終日となる。はたして、今年はどんなドラマが待っているのだろうか。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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