アーセナルのチェフが「日本」を語る! カズ、本田、香川を称賛し、浅野にはエールを送る

2017年01月26日 松澤浩三

「自分は50歳までプレーできるとは思えない」

プーマの新スパイク『evoPOWER VIGOR 1』を手に持つチェフ。イベントで日本メディアのインタビューに応じた。写真:プーマ

 1月16日にロンドンで開催されたプーマの新スパイク(『evoPOWER VIGOR 1』)発表会に、アーセナルの守護神ペトル・チェフが登場。日本メディアの取材に対して、名古屋グランパスを指揮した経験があるアーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督、50歳での現役続行を決めた三浦知良、そして昨夏にアーセナルと契約した浅野拓磨について語った。
 
――日本には三浦知良というフォワードがいて、49歳ながらJ2の横浜FCというチームと再契約を結び、50歳のシーズンも現役を続けることになりました。あなたも50歳までプレーする可能性は?
 
「アメージングの一言だよね。先日、彼が契約延長をしたというニュースを聞いて、本当に驚いた。49歳でまだプレーしているなんて、サッカーにすべてを捧げてトレーニングをして、身体を労わっているからこそだよね。アメージングな物語だし、もしあと5年プレーしたら、『ウェルダン!』(お見事)とさらに褒め称えられるだろう。ただ、私に限れば、絶対にないとは言えないけど、50歳までプレーすることはおそらくないと思う。自分のメディカルの記録を見てもたぶん無理だと思うね(笑)。もちろん、100%の力を出し切れる限り、プレーし続けたいと思っているけどね」
 
――名古屋グランパスで監督をした関係もあり、アーセン・ヴェンゲル監督は日本でも有名な監督です。彼について聞かせてください。
 
「世界屈指のクラブで20年以上も監督を務めているんだから、それだけでもコーチとして、そして人間としてのクオリティーを証明していると思う。モダンフットボールでこれほど長くひとつのクラブで監督を務めるのはほぼ不可能だけど、ヴェンゲル監督はそれを達成しているんだからね。サッカーに対する情熱、モチベーションと成功への強い気持が彼を支えている」
 
――チェルシー時代のジョゼ・モウリーニョ監督と比べて違いはありますか?
 
「監督によってすべてが違うよ。コミュケーション、トレーニングの方法、すべてが異なっている。2人の間で一つだけ共通点があるとすれば、それは勝利に対して貪欲なところ。(この世界の人間は)みんな勝ちたいと思っているけど、ヴェンゲル監督も一緒だ。負けるのが大嫌いなんだ」

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