【クラブW杯決勝|採点&寸評】レアル・マドリー×鹿島|延長戦で違い見せつけたC・ロナウド。2得点の柴崎もアイデア溢れるプレーぶり

2016年12月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

R・マドリー――正確なパスで攻撃陣を操ったモドリッチ。

【警告】R・マドリー=S・ラモス(55分)、カゼミーロ(100分)、カルバハル(102分)鹿島=山本(58分)、ファブリシオ(93分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】クリスチアーノ・ロナウド(R・マドリー)

[クラブW杯決勝]レアル・マドリー4-2鹿島アントラーズ/2016年12月18日/横浜国際総合競技場

【チーム採点・寸評】
レアル・マドリー 6.5
序盤から試合を支配し、9分にはベンゼマが先制点を決めた。しかし、その後の追加点のチャンスをことごとく逃し、柴崎の2ゴールで逆転を許すヒヤヒヤの展開。C・ロナウドの"力技"で何とか勝ち切ったが、圧倒的なクオリティーと経験値の差を考えれば、内容的には褒められない。とはいえ、2年ぶり5回目の世界一に輝いたのは事実で、何よりも結果が大事なファイナルであることを考えれば、及第点以上は与えられる。
 
【レアル・マドリー|採点・寸評】
GK
1 ケイラー・ナバス 6
12分のグラウンダーのクロスをしっかりキャッチ。柴崎の1点目は超至近距離、2点目はブラインドで大きな責任はなく、87分、88分と連続してビッグセーブを見せる。
 
DF
2 ダニエル・カルバハル 5.5
序盤からしっかり右サイドを防衛し続けていたが、2失点目の場面ではヴァランヌとともに柴崎への対応が遅れる。攻撃参加はクロスが雑で、決定機は作り出せず。
 
5 ラファエル・ヴァランヌ 4.5
1失点ではバランスを崩して目の前でボレーを叩き込まれ、2失点目では当たるのかカバーするのか対応が曖昧だった。対人の強さは随所で見せたが、柴崎の2ゴールを防げなかった罪は重い。
 
4 セルヒオ・ラモス 5(108分OUT)
ハムストリング痛で準決勝を欠場したが、この大一番で復帰。序盤は出足の良いパスカットと的確なカバーリングを見せるも、徐々に切れ味が低下する。54分にアフターファウルでイエローカードを受けると、89分には警告モノのファウル。しかし、幸運にも退場を免がれる。
 
12 マルセロ 5.5
攻撃時はウイングの位置までポジションを上げ、スピード豊かな突破と正確なクロスで異彩。しかし、帰陣が遅くその空いたスペースを狙われ、ディフェンスラインの対応を何度も苦しくした。
 
MF
19 ルカ・モドリッチ 7(106分OUT)
先制点はこの男のミドルがきっかけ。中盤を華麗に舞ってミッドフィールドを制圧し、柔軟なキープ、推進力のあるドリブル、そして正確なパスで攻撃陣を操った。プレスバックもさすが。
 
14 カゼミーロ 5.5
土居に対するアプローチが甘く、同点弾に繋がるクロスを許す。その後はいつも通り中盤センターで防波堤となり、幾度となくボールを奪い返した。しかし、パス精度を欠くシーンが散見される。
 
8 トニ・クロース 6
前半は観客から感嘆の声が挙がる美しい長短のパスを何本も通す。しかし、後半は明らかに運動量が落ち、ボールに絡む機会が減った。ただ、C・ロナウドの3点目はこのドイツ代表MFのミドルからだった。

※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

次ページR・マドリー――延長戦で本領発揮のエースが意地のハットトリック。

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