後半ロスタイムに“500得点目”。5万人の観客を熱狂させたC・ロナウドの千両役者ぶり

2016年12月16日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

4度目のバロンドールに自ら花を添えた。

取材エリアを足早に立ち去ったC・ロナウドだが、その表情には自信が漲っていた。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

【クラブW杯準決勝】クラブ・アメリカ 0-2 レアル・マドリー/2016年12月15日/横浜国際総合競技場

 後半ロスタイム、ハメス・ロドリゲスから絶妙のスルーパスが渡る。オフサイドぎりぎりで抜け出したのがクリスチアーノ・ロナウドだ。

 右足を振り抜き、豪快なシュートをネットに突き刺す。勝利を決定づける追加点は自身のクラブキャリアにおける公式戦500得点目。5万117人の観客を熱狂させたのは、やはりこのスーパースターだった。
 
「NOT HIS DAY(今日は彼の日ではない)」

 90分まではまさにそんな展開だった。「休暇で日本に来たわけではない」と大会前に意気込んでいた通り、序盤から積極的にボールに絡んで見せ場は作ったものの、肝心のシュートが決まらない。
 
 25分のヘッドはポストを叩き、59分のフリーで放ったシュートもDFに当ててしまう。

 65分には、ルーカス・バスケスから完璧なクロスが送り込まれたものの、目の前にいたカリム・ベンゼマが気になったのか、得意のヘディングをミスしてしまう。
 
 だが、そこは千両役者。最後の最後で自慢の決定力を見せつけ、3日前に受賞した4度目のバロンドールに花を添えた。
 
 チャンピオンズ・リーグとEUROのダブル優勝という偉業を成し遂げた2016年を、世界制覇で締めくくることができるか。ミックスゾーンでは無言で足早に立ち去ったものの、その表情には自信が漲っていた。
 
取材・文:江國 森(ワールドサッカーダイジェスト編集部)

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