マドリーでもバルサでもリバプールでもない。欧州5大リーグでNO1の破壊力を持つのは…

2016年12月10日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

文字通り、どこからでも点がとれるチームだ。

目下急成長中のルマール(右)。ファルカオ、カリージョに次ぐチーム3位の6ゴールを挙げている。(C)Getty Images

 欧州5大リーグで、いまもっともゴールを挙げているクラブをご存知だろうか。
 
 リーガ・エスパニョーラで首位につけるレアル・マドリーでも、リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールを擁するバルセロナでも、ユルゲン・クロップ監督の指揮の下、プレミアリーグ最多得点(35点)を記録しているリバプールでもない。
 
 そのチームとは、リーグ・アンのモナコだ。リーグ戦16試合で記録したゴール数は、なんと49で、1試合平均3.06ゴール。R・マドリー(2.64/14試合で37得点)、バルサ(2.42/14試合で34得点)、リバプール(2.50/14試合で35得点)の数字と比較すれば、その凄さは一目瞭然だ。
 
 たしかにリーグのレベルの差こそあれ、リーグ・アンは守備が堅く、ゴールが生まれにくいリーグとして知られている。事実、16試合で49得点は過去に例がない。
 
 欧州屈指の攻撃力を誇るモナコの中心を担うのが、両翼のベルナルド・シウバとトマ・ルマールだ。ともに鋭い仕掛けから好機を作り出すだけでなく、自らシュートにまで持ち込むことができる。2トップの一角を担うラダメル・ファルカオも重要なピースで、ここまでチーム最多の7得点と復調を印象づけている。
 
 彼ら以外にも、中盤にはPK職人のファビーニョとFKの名手ガブリエウ・ボスキーリャ、そして最終ラインにはセットプレーで抜群の強さを発揮するカミル・グリクがいる。文字通り、どこからでも点がとれるチームなのだ。
 
 チャンピオンズ・リーグ(CL)で、強豪のトッテナムやレバークーゼンを抑えて首位通過を果たしたのは決して偶然ではない。
 
 12月12日に実施されるCL決勝トーナメント1回戦のドローでモナコを引いたクラブは、「外れクジを掴まされた」と言っても過言ではないだろう。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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