【ドイツ発】現地メディアの反応。「みんな喜んだ」内田篤人の復帰

2016年12月10日 サッカーダイジェスト編集部

同僚が「途轍もなく大きな勝者がシャルカーの中にいる。ウッチー、お帰りなさい」と喜ぶ。

内田が1年9か月ぶりに公式戦に復帰。これから本当の闘いが始まる。(C)Getty Images

 右膝膝蓋腱で苦しんできたシャルケの内田篤人が12月8日、ヨーロッパリーグ(EL)のアウェーでのザルツブルク戦で約1年9か月ぶりとなる実戦復帰を果たした。ドイツのメディアも彼の復活について伝え、祝福している。
 
 シャルケはELグループステージで5連勝を収めて、決勝トーナメント進出を確定。今回のザルツブルク戦はプレッシャーのかからない一戦となったため、クラブは若手選手とともに内田の帯同を決めた。
 
 南野拓実が所属するザルツブルクとの一戦、内田は83分にサシャ・リーターと交代で出場し、639日ぶりとなる公式戦のピッチに立った。スローインからピッチに立つと、本職である右サイドバックのポジションでプレー。南野のシュートを止めるなど何度かボールに絡んだものの、後半アディショナルタイムに失点。シャルケは0-2で敗れた。
 
 ドイツのサッカー専門誌『キッカー』の電子版は「内田がカムバックを喜び、みんなが内田のことを祝福した」と題して、会員6000人を数えるシャルケファンクラブが一斉に祝福のメッセージをSNSなどで発信したことや、クラブフロント、チームメイトの反応、さらに内田のコメントなどを伝えている。
 
 シャルケの強化責任者であるスポーツディレクターのクリスティアン・ハイデルは、「感無量。私からの説明は不要だろう」と話したという。また、内田本人の「再び復帰できる日が来ると信じ続けるだけでも、それは簡単なことではなかった」とのコメントも掲載している。
 
 また、チームメイトであるボスニア・ヘルツェゴビナ代表DFのセアド・コラシナツは今回のオーストリア遠征には帯同せず、自宅観戦していた模様。『キッカー』は、彼がインスタグラムで内田が登場したシーンに「Uchiiiiii」とメッセージを書き込んだものを紹介した。
 
 さらに、ドイツ代表DFデニス・アオゴも内田の復帰を喜んだという。アオゴは自身のFacebookで、「今日の試合は負けてしまったけど、でも、途轍もなく大きな勝者がシャルカーの中にいる。ウッチー、お帰りなさい。みんなで祝福するよ」と、ふたりのユニホーム姿のツーショット写真とともにメッセージを残した。
 

次ページ週末のレバークーゼン戦を重視したことで、内田にチャンスが巡る。

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