【クラシコ|寸評・採点】MOMは攻守を司ったモドリッチ! バルサはイニエスタ依存が浮き彫りに…。

2016年12月04日 豊福晋

イニエスタの重要性が浮き彫りとなったバルサ。

最後の最後で牙城を崩されたバルサ。S・ラモスのマークを外してしまったマスチェラーノには厳しい評価が。 (C) Getty Images

【バルセロナ|チーム&監督 採点&寸評】
チーム 5.5
前半は内容でマドリーに完敗。中盤をコントロールできず、MSNのカウンターも単調で機能しなかった。53分の先制点から60分のイニエスタ投入で流れが変わり、バルサらしさが随所に出るようになったが、追加点を奪えなかったことが響き、最後の失点で勝点2を逃す。良くも悪くも、チームにおけるイニエスタの希少価値が浮き彫りになった。
 
監督 ルイス・エンリケ 5.5
怪我明けのイニエスタの代役としてアンドレ・ゴメスを起用するも、期待はずれのパフォーマンスに。先制後に早めにイニエスタを投入し、パス回しで流れを呼び戻す展開に持ち込んだ点は評価できるが……。
 
【バルセロナ|選手採点&寸評】
[GK]
1 マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン 5
大きなピンチはなかったが、前半は持ち味であるはずのキックの精度を欠き、24分にはクロスに飛び出したところ被るなど、不安定なパフォーマンスが目に付いた。失点シーンは責任はない。
 
[DF]
20 セルジ・ロベルト 5.5
C・ロナウドとの対峙では危険な場面を作らせなかった。攻撃参加の回数は少なめだったが、守備では与えられたタスクをこなした。
 
3 ジェラール・ピケ 6
ベンゼマに前を向かせず左サイドに流れさせ、中央エリアでのバトルでも完封。空中戦でクロスをほぼ全て跳ね返す。前半のC・ロナウドとの1対1も、冷静に対応してCKに逃れた。
 
14 ハビエル・マスチェラーノ 5
22分、L・バスケスの左クロスからのファーサイドのベンゼマのボレーを身体を張って止めた。ただ、後半ロスタイムにS・ラモスのマークを外してヘディングシュートを決められたのは大きな減点材料。
 
18 ジョルディ・アルバ 6
攻撃では中盤でタメができず上がりにくい状況が続く。とはいえ、守備では59分にベンゼマに食らいつきエリア内でボールをカットすれば、89分にはC・ロナウドのヘディングシュートをゴールライン手前でクリア。二度の値千金のプレーでチームを救った。
 
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

次ページMSNが精彩を欠き、追加点を上げられなかったことが仇に。

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