【J2全試合採点|42節】札幌がJ2制覇!! 清水が怒涛の9連勝で自動昇格、松本は白星もプレーオフへ

2016年11月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

堅実なサッカーを体現させて札幌がJ2制覇とJ1昇格を決める。

リーグ最終盤に足踏みしたものの、J2優勝でJ1昇格を手にした。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

11月20日/14:04/札幌ド/33,697人
札幌 0-0 金沢
前半 0-0
後半 0-0
得点者/札幌=なし 金沢=なし
 
MAN OF THE MATCH
宮澤裕樹(札幌)
 
【チーム採点・寸評】
札幌 6.5
守備に人数をかけて堅守を構築。重心が後ろに掛かり気味だった分だけ金沢に押し込まれたものの、無失点で乗り切ったのだから作戦勝ちか。あくまでも勝負に徹する方針で統一されていたのも見事。リーグ最終戦、ホームでJ2優勝とJ1昇格を決めてみせた。
 
【札幌|採点・寸評】
GK
25 ク・ソンユン 6.5
決して多くなかった出番を安定感あるセービングで乗り切る。ゴールに鍵を掛けて、無失点。J1昇格に大きく貢献した。
 
DF
35 進藤亮佑 6
河合との距離感に気をつけながら、危なげないパフォーマンスを披露。間を突こうとする金沢攻撃陣に惑わされなかった。
 
4 河合竜二 6.5
3バックの真ん中で、経験に裏打ちされた高い統率力を発揮。後方で気合い溢れるプレーを連発して、チームに熱さを注入していた。
 
5 櫛引一紀 5.5
22分にイエローカードをもらうなど危なっかしさも内包。だが、無失点という結果は守備陣のひとりとして誇れる。
 
MF
19 石井謙伍 5.5
攻守のバランスを気にしながらも、果敢に攻め上がる姿勢は忘れない。ただ、相手の布陣を横に広げるには至らなかったか。
 
10 宮澤裕樹 6.5 
上里と連係しながら危険なスペースを埋め、機を見ては前線に顔を出す。今季から務めた主将としての重責も全うした。
 
20 上里一将 6(75OUT
宮澤との位置関係を把握しながら、的確にカバーリング。長かった守備の時間帯をしっかりと締めて金沢に得点を許さなかった。
 
31 堀米悠斗 6(67OUT
左サイドを何度も気持ち良さそうに疾走。テクニックとスピードを武器に積極的に仕掛ける姿勢を崩さなかったのは好感が持てる。
 
27 荒野拓馬 5.5
守備に追われたせいで攻撃面での持ち味をなかなか発揮できなかった。ただ、チェイシングを怠らない献身性は買い。
 
FW
9 都倉 賢 6.5
強靭なフィジカルを生かし、最前線で基準点になってラインの押し上げを助ける。ハイボールへの強さも見せた。
 
11 ヘイス 6(68 OUT
フィニッシュの精度を欠いたものの、独力でも敵陣を切り裂いたのはさすが。内村との交代で68分にピッチから退いた。
 
交代出場
FW
13 内村圭宏 6(68IN
縦に抜ける、引いてボールを受ける。引き出しの多さで攻撃を活性化。ゴールは生まなかったが、役割は果たしたと言える。
 
MF
16 前 寛之 6(75IN
金沢に攻勢をかけられる難しい展開での途中交代。それでも浮き足立たずに、すんなりとゲームに入っていった。
 
監督
四方田修平 6.5
実直な人柄を映したような堅実なサッカーをピッチに描いて、J2優勝監督に。勝負に徹した姿勢は好感度が高い。
 
【チーム採点・寸評】
金沢 6.5
アタッキングサードでの精度の低さを露呈したものの、流動的に動く選手と狙いのあるパスワークはJ2最下位のそれではない。前からハメる時と、ブロックを敷く時の判断もチームとして統一されていた。
 
【金沢|採点・寸評】
GK
31 原田欽庸 6.5
幾度かゴールを襲った強烈なシュートにも慌てず。ハイボールの処理もミスなくこなして札幌のスコアを動かさなかった。
 
DF
5 太田康介 6.5
都倉、ヘイスらにしっかりと身体を寄せて自由を奪う。強烈な個性を持つ札幌FWに大きな仕事をさせずにJ3自動降格を免れる。
 
18 野田紘史 6
同サイドでコンビを組んだ熊谷のサポートを最後まで上手にこなす。突破を試みる石井への対応も冷静さを保ち続けており、好パフォーマンスだった。
 
23 馬渡和彰 6(83分OUT)
嶺岸と連動しながら相手に無策に飛び込まず、右サイドの決壊を阻止。堀米とのマッチアップは見どころ十分だった。
 
27 廣井友信 6
時折受けた札幌のカウンターにも慌てずに対処。太田とのCBコンビは、今日の無失点を予感させる完成度だった。
 
MF
4 小柳達司 6
縦横無尽にピッチを走り回る豊富なスタミナを披露。ボールサイドに顔を出すとともに、気の利いたポジショニングでパスコースを作った。
 
10 熊谷アンドリュー 6
レフェリングにストレスを溜めた場面もあった。ただ、上質なボールタッチは健在でいくつかのシュートチャンスを創出した。
 
20 嶺岸佳介 6
前線をサポートできる距離にいることを忘れずに、パスワークでの崩しに絡む。得点の匂いをかすかに感じさせたが……。
 
24 大槻優平 6(63分OUT)
空いているスペースを確認しながら、縦横無尽に動いてパスを引き出す。その後で少しもたついたのがもったいなかった。
 
FW
30 山﨑雅人 6.5
最終ラインとボランチの隙間で仕事をこなす。守備面ではパスコースを限定させる追い込みで仲間たちを助けた。
 
38 中美慶哉 6
ヒートアップして冷静さを欠くシーンもあったが、プレー面は総じて及第点と言える出来。勝利につながるゴールを奪えなかったのは残念。
 
交代出場
MF
40 秋葉 勝 5.563IN
63分に大槻に代わって途中投入される。潤滑油としては機能するも、期待以上の存在感を発揮していたとは言い難い。
 
DF
2 阿渡信也 -(83IN
最後の最後はお互いに「ドローでいい」という雰囲気があり、札幌が後方でボールを回したため仕事と言える仕事はなし。
 
監督
森下仁之 6
押していたと言っても過言では内容で勝利を奪えなかった。ただ、自動降格ではなく、J2・J3入れ替え戦に望みをつなげた。
 
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)
 

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