主将ルーニーが“殊勝に”謝罪。でも、シャレにならないその失態とは――。

2016年11月17日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

羽目を外しすぎたオフの出来事。

チームメイトと羽目を外しすぎてしまったルーニー。マンチェスター・Uでも不振が続くが、今回の一件もそうしたピッチ内の状況が影響しているのかもしれない。 (C) Getty Images

 イングランド代表の主将が、殊勝に謝った――。
 
 イングランド代表の主将を務めるウェイン・ルーニーがイングランド・サッカー協会(FA)にお叱りを受けたのは、少しばかり羽目を外しすぎたオフの行動についてだった。
 
 ロシア・ワールドカップ予選のスコットランド戦(○3-0)の翌日で、スペイン代表との親善試合(△2-2)を3日後に控えた11月12日、選手には完全オフを与えられたが、そこでルーニーは代表チームが滞在しているロンドン郊外ワトフォードの高級ホテル『ザ・グローブ』のバーで、ラヒーム・スターリングやジョン・ストーンズ、フィル・ジャギエルカらチームメイトとともに勝利の祝杯を挙げた。
 
 夜が更けるにつれて仲間が三々五々に引き上げていくなか、まだまだ飲み足りないとばかりにビールや赤ワインのグラスを空けていた午前0時過ぎのルーニーを見つけたのは、ウェディングパーティーでこのホテルを訪れていたお客さん。大衆紙『サン』に語ったところによれば、ルーニーは「代表のシャツ(トレーニングウェア)を着て、気づいてほしそうにしていた」という。
 
「唇も目も赤くて、ろれつが回っていなかった。パーティーに顔を出してってお願いしたら快く応じてくれて、花嫁と一緒に写真を撮ってくれた。でも、ひどく酔っ払っていて、最後は見られたものではなかった」という行状が、写真とともにすっぱ抜かれてしまった。
 
 こうして世間の知るところとなり、「代表選手はいついかなる時も、責任のある行動を」とFAからお叱りを受けたルーニーは、不適切だったと素直に反省。殊勝な態度で、ガレス・サウスゲイト監督とFAのダン・アッシュワースTD(テクニカルディレクター)に直接謝罪したという。
 
「完全なオフだったとはいえ、自分のような立場にある者が取るべき行動ではなかったと反省しています。特に、若いファンに対して申し訳ない気持ちでいっぱいです」

 代理人を通じて、ルーニーはそう謝意を示した。
 
 ルーニーの他にも、選手10人ほどがナイトクラブに繰り出し、明け方まで楽しんでいたようで、これを受けてFAは、基本的に放任しているオフの見直しの検討を始めた。
 
 なおルーニーは、膝の怪我でスペインとの親善試合には出場しなかった。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事