【釜本邦茂の視点】本田と酒井宏のコンビは酷かった… 欧州組はもっと質の高さを見せるべき!

2016年11月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

良かったのは清武、齋藤、大迫の3人。

清武は1得点・2アシストの大活躍を見せた。サウジ戦でもトップ下での先発となるか。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 親善試合のオマーン戦は4-0で勝ったとはいえ、なにかパッとしない試合だった。日本は90分にわたってほとんど相手からの圧力というものを受けなかった。それを考えたら、得点の数はもとより、もっと多くのチャンスを作るべきだったよ。

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 オマーン戦は、4日後のサウジアラビア戦を想定した試合だったわけだが、だったらなおさら、レベルの落ちる相手に差を見せつけなければいけなかったし、逆にそんな相手に対して、ちょっと雑なプレーが目立っていたのは残念だった。
 
 そういう試合になってしまった要因としては、やっぱりコンディションのいい選手と悪い選手、このチームの流れに乗れている選手とそうでない選手がはっきりしていることが挙げられると思う。
 
 清武はスペインであまり試合には絡めていないけど、ふたつのアシストを決めてPKでも落ち着いて隅に蹴り込んでいた。自信を持ってやっていたし、この日の攻撃の中心にいたのは間違いない。
 
 初スタメンだった齋藤もいい仕事をしたと思う。サイドから持ち前の突破力を発揮して、何度もチャンスを演出していた。エリア内でもう少し落ち着いたプレーができれば、さらに良かったかもしれない。
 
 そして2ゴールを決めた大迫だ。しっかりと点取り屋としての仕事を果たしていたし、アピールに成功したと言っていいんじゃないかな。
 
 僕が見る限り、オマーン戦で高い評価を与えられるのは、この3人くらいじゃないかと思っている。
 

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