【セルジオ越後】井手口、小林、久保らはサウジ戦では起用しないはず。“マスコミ対策”のメンバー選考と感じるよ

2016年11月05日 サッカーダイジェスト編集部

サウジアラビア戦はいつものメンバーで臨むはず。

リーグ最終節の川崎戦でもゴールを決め、サポーターの声援に笑顔で応えた井手口。代表でも存在感を発揮できるか。写真:田中研治

 11月11日のオマーン戦と、11月15日のサウジアラビア戦のメンバーが発表されたけど、今回も驚きはなかったね。
 
 そう感じるのは井手口、小林、大迫、久保らは呼んだけど、15日のワールドカップアジア最終予選のサウジアラビア戦では起用しないはずだから。結局は親善試合のオマーン戦で少し試して終わりという展開になるんじゃないかな。サウジアラビア戦にはいつもどおりの本田、香川らが名前を並べるはずだよ。
 
 ハリルホジッチ監督は最近、批判されることが増えて、周囲の声に敏感になっているよね。大迫の待望論を受けて、今回は彼をメンバーに加えた。大迫がケルンでしっかり結果を残している面もあるけど、要するに立場が危うくなっているハリルホジッチ監督が"マスコミ・サポーター対策"を考えたと邪推したくなってしまうよ。
 
 ハリルホジッチ監督は今までの強硬な姿勢がなくなりつつあるよね。今回の発表会見は通常より短く感じたし、もしかしたら自信を無くしているんじゃないかな。
 
 G大阪で活躍している井手口は確かな守備力とダイナミックな攻め上がりを特長としているけど、山口とプレースタイルが似ている。だからふたりの同時起用は考えにくい。サウジアラビア戦のベンチ入りするようなことがあれば、最終予選の雰囲気を感じさせたいという狙いだろうね。
 
 小林もオランダでは試合に出ているけど、トップ下では香川、清武のほうが序列が上。ボランチにしたって長谷部、山口、永木らがいて、チャンスを掴むには相当なアピールが必要だよ。久保も岡崎、浅野がいるなかで存在感を出せるかは微妙なところだ。
 

次ページU-19代表のメンバーが選ばれたらそれこそ驚きだった。

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