【鹿島】CS前哨戦で露呈した“常勝軍団”の課題に、「一番の問題は…」とレジェンドが助言

2016年10月29日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

金崎が、昌子が、遠藤が、ファブリシオがチャンスを迎えるも…。

アグレッシブな姿勢で攻撃を牽引した金崎(33番)だったが、GKとの1対1を決められず。他の選手も決定機をモノにできず、鹿島は川崎とのCS前哨戦で惜敗を喫した。(C)SOCCER DIGEST

 10月29日の川崎との一戦に、かつてのチームメイトであるサントスが駆けつけた。試合後、鹿島のレジェンドに古巣の戦いぶりについて印象を聞いてみると……。

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「一番の問題は、負けたこと。ただ、アントラーズはたくさんのチャンスを作った。前半も後半も、最初にビッグチャンスをもらったのはアントラーズだった。そこを決められなかったのは大きな課題。サッカーにおいて、ゴールチャンスが訪れたら、絶対に入れてほしい。絶対にね」
 
 この試合、たしかに鹿島は数多くの決定機を演出したが、決め切れなかった。ファブリシオや昌子の一撃はバーに嫌われ、金崎はGKとの1対1でストップされ、遠藤の渾身のシュートもネットを揺らせなかった。
 
 失点は一瞬の隙を突かれたもので、間違いなく内容では川崎を上回っていた。それでも、試合には勝てなかった。鹿島は0-1と完封負けを喫した。
 
"常勝軍団"が陥った決定力不足という問題。これを解決しない限り、チャンピオンシップを勝ち抜くことはできないだろう。
 
 ただ、逆に言えば、やるべきことは明確だ。どれだけゴールを決め切る力を高められるか。ホームで迎える11月3日の神戸との最終節では、相手をねじ伏せるような圧勝を収めて、チャンピオンシップに弾みをつけたい。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
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