【日本代表】「50点」と自分にダメ出しの本田。「コロコロと変わって活躍するのは難易度が高い」

2016年10月11日 サッカーダイジェスト編集部

「20年近くはあの感覚でプレーしている、真ん中でね」

オーストラリア戦で1アシストを決めた本田。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

 [ロシアワールドカップ・アジア最終予選]オーストラリア 1–1 日本/10月11日/ドッグランズスタジアム
 
 「ひとつ遅らせる」──。それが原口の先制点を生むきっかけになったそうだ。本田は言う。
 
【オーストラリア 1-1 日本|PHOTOギャラリー】原口の3戦連発弾で先制するもPKで悔しい引き分け…

「ひとつ溜めて出したいという話をしていて。それを(原口)元気もだいぶ理解してくれていて、オフサイドにならずに、かつDFの逆を取ることができた。あんなすぐに結果として表われるのは珍しいことかなと」
 
 ただし、久しぶりにプレーしたCFでの自身の出来にはまるで満足していない。
 
「欲を言えば勝ちたかったけど、今日のゲームプランからして同点に追いつかれた時点で、引き分けを良しとしないと。向こうも勝ちたかっただろうし、妥当な引き分けという意味では50点ぐらいの採点にはなるのかな。個人的にもね。いつぶりにFW(CF)をやったかは覚えてないけど」
 
 本田の反省は止まらない。
 
「全然良くなかったです。もっとできたと思うし、ただ、真ん中で勝負するでも、サイドで勝負するでも、いつもぶっつけ本番感は強いよね。FW(CF)をやるときは特に。だから、もしかすると、その想定はしておいたほうがいいかな、と。自分のなかである程度はね。
 
 自分の特性ではないと分かっている右サイドで気張ってやってきているというところがある。全然スピードがなくても点が取れるということを証明したいと思ってやっているなかで、いきなりFW(CF)になったりするんで。サイドで求められている役割とはまるで違うので、悔しいけど50点くらいにしかならないですね」
 
 しかし、「ぶっつけ本番」だったとはいえ、ホッとしている部分もある。
 
「長年ああいうふうにプレーしてきたからね。幼少期からああいう風にプレーしたから。むしろサイドで腹を括るプレーは2年くらいで、20年近くはあの感覚でプレーしている、真ん中でね。楽しいというか、こういうぶっつけ本番でもあの1本を出せたということはホッとした部分もある」
 
 そして本田はサイドでプレーする難しさも吐露している。

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