【日本代表】酒井宏が復帰に前進した内田にエール。「また一緒にサッカーがしたい」

2016年10月06日 小田智史(サッカーダイジェスト)

「競争という意味でもそうだけど、日本代表にとって(内田の復帰は)絶対にプラス」。

15年3月以降、実戦から遠ざかる内田(右)に代わって、酒井宏は右SBの序列で上位につけている。写真は2014年のもの。 (C)Getty Images

 10月4日、シャルケに所属する日本代表DF内田篤人が右膝のMRI検査を行ない、クラブの公式サイトで「明らかな回復が見られ、喜ばしい結果」と経過が報告された。地元紙によれば、4週間後に行なわれる検査終了後、日本代表のメディカルチームから経過観察を受けつつ、より負荷の高い内容へと移行する見通しのようだ。
 
 2015年の3月以来実戦から遠ざかり、ドイツメディアが現役引退の可能性も報じていたなか、内田のニュースは日本サッカー界にとっても"朗報"である。昨季まで同じブンデスリーガでプレーしていた酒井宏樹も「(ニュースは)もちろん見ました」と話す。
 
「1年間以上プレーできていないのは、同じ選手として本当に辛いと思います。でも、(内田は)すごく芯の強い人なので、僕らと会えば明るく接してくれるし、少しでも早く復帰してくれることを祈っています」
 
 内田は戦列を離れるまで、右SBの不動のレギュラーだった存在。ブランクはあるとはいえ、ワールドカップ・アジア最終予選で2試合連続スタメン出場中の酒井宏にとっても強力なライバルとなる。しかし酒井宏は、ポジション争いが激しくなること以上に、内田の復帰が日本代表にもたらす効果は大きいと考えている。
 
「同じ右SBの選手で、競争という意味でもそうですけど、日本代表にとって(内田の復帰は)絶対にプラス。また一緒にサッカーがしたいです」
 
 "仲間"が復帰するその日まで、酒井宏は己を磨き、チームの勝利のために全身全霊を注ぐ。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)

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