【日本代表】1か月余りのドイツ挑戦で得たもの。浅野拓磨が感じた“ツヴァイカンプフ”の重要性

2016年10月04日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「ボールを失う回数が改めて多いなと」(浅野)。

先発した9月のタイ戦では価値ある追加点を奪った浅野。この10月の2連戦でも、この快速FWにかかる期待は大きい。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 今夏にアーセナルからのレンタルという形でブンデスリーガ2部のシュツットガルトに移籍した浅野拓磨。今シーズンはここまで4試合に出場し、1アシストをマーク。まだドイツに渡ってから2か月も経っていないが、本人は「得たものは大きい」と話す。
 
「ピッチで感じたことはいろいろあります。自分はまだまだだな、というのが正直な感想です。それは通用しないという意味じゃなくて、試合を重ねていくうえで足りないところが見えてきたという感じ。本当に危機感を持ってやらないと、ポジションは奪えない」
 
 シュツットガルトではCFや2トップの一角、あるいは右のサイドアタッカーとしてプレーしている。Jリーグの選手たちよりもひと回りもふた回りも大きな体格のDFと対峙していくなかで改めて感じたのは、ドイツでいう"ツヴァイカンプフ(1対1の競り合い)"の重要性だ。
 
「もともと自分でも課題にしていましたが、球際のところはやはり厳しいなと思いました。ボールを失う回数が改めて多いなと。身体をうまく使いながら、しっかりボールを収める。そこが僕にはまだ足りないところだなと思います」
 
 1対1の重要性はハリルホジッチ監督が「デュエル」という言葉を用いて、何度もその重要性を説いてきた。それを「世界の場で体験できている」のは、浅野にとって大きなプラスになるだろう。屈強なDFが揃うイラク、オーストラリア相手にどれだけのパフォーマンスを見せられるか。成長した浅野の活躍に期待したい。
 
取材・文:高橋泰裕(ワールドサッカーダイジェスト編集部)
 
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