【日本代表】「イラクの隙を突ける自信はある」。頼もしき言葉を残す小林は日本の救世主となれるか?

2016年10月04日 サッカーダイジェスト編集部

先週末の失態からすでに頭は切り替えている。

完敗した先週末の神戸戦では決定機を外した小林だが、すでに頭は切り替えているようだ。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 先週末の土曜日、神戸との一戦に臨んだ小林は開始数秒での決定的なチャンスを逃し、その後、3失点を喫したチームを敗戦から救うことはできなかった。試合後「僕が決めていれば……」と、悔しさをかみ殺す姿は印象的だった。
 
 翻って、ロシア・ワールドカップ・アジア最終予選のイラク戦、オーストラリア戦へ臨む日本代表の一員としては、すでに気持ちを切り替えているようだ。
 
 ハリルホジッチ監督から「神戸戦は難しいゲームだったなと。もっと頑張らなくちゃな」と声をかけられたという川崎のゴールハンターは、まず10月6日に行なわれる埼玉スタジアムでのイラク戦に向け、頼もしい言葉を残す。
 
「守備がしっかりしている印象がある。でも相手が上手く守っていても隙を突ける自信はある。背後やダイアゴナルに入ってチャンスを作るのが自分の特長なので、そういうイメージをしながら(イラクの)試合を見ていました。そこは出し手と受け手のタイミングが合えば、できるんじゃないかなと思います」
 
 日本代表では本田という強力なライバルと右ウイングのポジションを争う。さらに自らの特長とする鋭いフリーランニングは、周囲との呼吸が合ってこその武器だ。代表での経験が浅く、連係を高める時間が限られる現状ではなかなか生かしにくい。
 
 それでも「練習する時間が限られているので難しいですが、紅白戦をやれば中盤の選手とコミュニケーションが取れる。そこで擦り合わせていきたいです」と前を向く。
 
 今季は川崎で第2ステージの1節から7試合連続ゴールを奪うなど、すでに年間で15ゴールをマーク。今回の日本代表では追加招集の齋藤を除けば、FWとして唯一国内から選出された。その点では、ハリルホジッチ監督の期待の高さが窺える。
 
「フロンターレでの役割や責任感など、その気持ちを代表でも持ってやらなくちゃいけない。代表でも遠慮せずにやっていきたい」
 
 出場チャンスは訪れるか分からない。それでも「どういうプレーをするかをイメージしながら準備したい」という姿勢を決して崩さない。Jリーグで結果を残すストライカーの勢いに期待だ。
 

 
 
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