【日本代表】ボランチの熾烈な定位置争いを歓迎する長谷部。新たなライバル出現に「彼の良さは球際だったり…」

2016年10月03日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「良い競争のなかでやっていきたい」(長谷部)。

永木の台頭を歓迎する長谷部は、ライバルの出現に「自分がどんな化学反応を起こすのかは楽しみ」と語る。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 10月3日、ロシア・ワールドカップ・アジア最終予選の10月シリーズに挑む日本代表が、トレーニング2日目を迎えた。
 
 この日、チームに合流した長谷部は、「明日(4日。試合の2日前)にならないと、全員が揃わないのは前回も経験している。勝負の中で、それを言い訳にはできない。限られた時間の中で、しっかりと個人としてもチームとしても、調整してやっていきたい」と表情を引き締める。
 
 今回の10月シリーズでは、鹿島の永木亮太が初招集されている。ポジションはボランチ。新たに加わったニューカマーについて、長谷部は次のように印象を語った。
 
「彼の良さは、球際だったりとか、厳しく行けるところだというのは、監督も言っていました。そういう部分で、今のチームにもたらしてくれる影響に期待したい」
 
 ハリルホジッチ監督が就任当初から要求している"デュエル"に優れる男は、頼もしい仲間であると同時に、ポジションを争う競争相手となる。
 
「ボランチで新しい選手が入ってきたら、個人的にも、ライバルになる。そこは良い競争のなかでやっていきたい」
 
 以前、長谷部はこんなことを言っていた。
 
「僕は僕で向上心を持ってやっています。現状に満足せず、もっと成長したいと貪欲にやっているからこそ、チーム内の競争に物足りなさを感じてしまう。高いレベルでスタメンを争うためにも、ライバルが必要。ボランチにそういう選手が出てきた時、自分がどんな化学反応を起こすのかは楽しみです」
 
 永木の存在は、チームの戦力アップにつながるのはもちろん、長谷部のさらなる進化を期待したい。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
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