【J1採点&寸評】湘南×柏|残留も、優勝も、遠のく手痛いドロー。MOMは存在感を発揮した中盤の〝狩人″

2016年10月02日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

湘南――ファインセーブを連発し、無失点に抑えた村山は高評価。

【警告】湘南=高山(42分)、三竿(82分)、ジネイ(84分) 柏=輪湖(29分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】小林祐介(柏)

[J1第2ステージ14節]湘南0-0柏/10月1日/BMW
 
【チーム採点・寸評】
湘南 5.5
立ち上がりはテンポの良いパスワークで主導権を握り、前線からの畳みかけるようなプレスも効果的だった。しかし、全体的に細かいミスが散見され、せっかく作ったリズムが崩れてしまっていたのは残念だった。

【湘南 0-0 柏 PHOTO】ともに決め手を欠き残留、優勝が遠のくドロー…
 
【湘南|採点・寸評】
GK
1 村山智彦 6.5
70分にCKの流れからのシュートを片足でストップしたほか、ファインセーブを連発。チームが攻撃的に出て、やや守備がおろそかになったなかでも、無失点に抑えられたのは、この男の活躍が大きかった。
 
DF
4 アンドレ・バイア 6
D・オリヴェイラへのフィジカルコンタクトは迫力があった。セットプレー時には空中戦の強さを見せたが、得点を奪うことはできなかった。
 
6 三竿雄斗 5
前半は長い距離を駆け上がり、相手DFの背後を突いたりと攻撃的なスタンスだった。ただ後半は、伊東のスピードについていけず、再三突破を許し、ピンチを招いていた。
 
36 岡本拓也 6.5
奈良輪とのコンビで、対面するクリスティアーノをうまく抑えていた。終盤に訪れたボレーシュートのチャンスを決めていれば、ヒーローになれたのだが……。
 
MF
8 山田直輝 5.5(76分OUT)
鋭い切り返しなど、高い技術力を発揮し、調子の良さを感じさせた。ただ同時に、力が入りすぎて、空回りしていた印象も受けた。
 
10 菊池大介 6
前半は献身的に上下動を繰り返し、三竿のカバーもこなしたが、後半は徐々に運動量が落ちていった。攻撃では、中に切り込んで果敢にシュートを放ったが、精度を欠いていた。
 
22 下田北斗 4.5(59分OUT)
中川と小林の素早い寄せに余裕を失い、ボールロストをする場面が多く見られた。目立つ仕事ができずに、途中交代を命じられた。
 
23 高山 薫 6.5
切れ味鋭い動き出しでマークを外し、ボールを引き出し、チャンスを演出。激しい試合展開に熱くなり、警告を受けた点は反省すべきだが、絶え間ないチェイシングも好印象だった。
 
24 奈良輪雄太 6.5
2戦連続の先発出場。身体を激しくぶつけ、クリスティアーノに自由を与えなかった。得点にはつながらなかったが、高精度のアーリークロスを供給した点も評価した。
 
28 神谷優太 5.5
中盤で組み立てようという姿勢は見えたが、中盤の後方からではゴールが遠く、必然的に無難なプレーに終始。前線への思い切ったパスも織り交ぜたかった。

次ページ湘南――大槻はターゲットマンとしては役不足だったが、齊藤は堂々としたプレーを披露。

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