香川に「予想外」の強力ライバルが出現。左SBの新戦力ゲレイロがインサイドハーフで躍動する

2016年09月21日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

5ゴール中4ゴールに絡む圧巻のパフォーマンス。

DF登録のゲレイロが中盤で予想外のハイパフォーマンスを披露。得点に直結する仕事を連発している。(C)Getty Images

 ヴォルフスブルクの本拠地フォルクスワーゲン・アレーナに乗り込んだブンデスリーガ4節、ドルムントは5-1の大勝を収めた。チャンピオンズ・リーグのレギア・ワルシャワ戦(グループステージ1節)から数えれば公式戦3連勝。3試合で計17ゴールを挙げるなど、飛ぶ鳥を落とす勢いの攻撃陣が現在の好調を支えているのは間違いない。
 
 そのなかでひときわ眩い輝きを放っているのが、今夏に加入したラファエウ・ゲレイロだ。リーグ・アンのロリアンで頭角を現わした22歳の左SBで、EURO2016にも出場。母国ポルトガルの優勝に貢献し、大会ベスト11に選出された。
 
 ドルトムント加入が決まった当初、ゲレイロはマルセル・シュメルツァーと左SBの定位置を争うと思われた。しかし、トーマス・トゥヘル監督はまったく別のアイデアを持っていた。ゲレイロをなんと4-1-4-1の左インサイドハーフで起用したのである。
 
 これが見事にハマった。初先発したCLのレギア・ワルシャワ戦で初得点&初アシストをマークすると、続くブンデスリーガ3節のダルムシュタット戦でも強烈なミドルシュートでチーム2点目をお膳立てした。
 
 その2試合以上のハイパフォーマンスを見せたのが、ヴォルフスブルク戦だ。4分に敵DFラインの背後に抜け出すと、冷静にGKの逆をついて先制点を挙げる。16分にはヒールパスでオーバメヤンのゴールを演出、58分には左足アウトサイドでゴンサロ・カストロに鮮やかなスルーパスを送り、最後はウスマンヌ・デンベレが押し込んだ。さらに1点を追加した73分には正確なCKでウカシュ・ピシュチェクのヘディング弾をアシスト。実に5ゴール中4ゴールに絡む活躍を見せたのである。

次ページ香川は2試合連続で出番なし。この苦境をどう脱するのか。

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