【セルジオ越後】タイから2ゴールで満足なの? 今の本田と香川に代わるメンバーなんていくらでもいるよ

2016年09月07日 サッカーダイジェスト編集部

本田と香川のコンディションは明らかに悪かった。

明らかにコンディションの悪かった香川。本田とともに持ち前のプレーは見せられなかった。(C)SOCCER DIGEST

 ロシアワールドカップ・アジア最終予選の第2戦で日本はタイに2-0で勝利した。初戦のUAE戦に続く敗戦は避けられたけど、シュート22本を放って、結局2ゴールしか奪えなかった結果は寂しい限りだね。

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 初戦を落として後がないというプレッシャーのなか、日本はビクビクしながら戦っていたと感じたよ。もしかしたら完全アウェーの状況で、タイは強いチームと錯覚してしまったのかもしれない。だけど率直に言って、タイはグループで最も弱いチームなんだ。勝って当たり前なのに、逆にあわやという場面も作られてしまった。
 
 決定機は何度も作ったけど、何としてでもゴールを奪ってやるという泥臭さがなかったよね。チームとして綺麗に崩そうという意識がまだ強すぎる。もっと貪欲に、気持ちを前面に出してゴールを狙ってほしかったよ。
 
 後半に2点目を取っ時には、ホッとした雰囲気もあったよね。本来はさらに畳みかけないといけない相手なのに、2-0で良しと割り切ってしまったところが今の日本の実力なんだよ。最終予選を余裕を持って突破していた時代とは違うと、みんな無意識に認めているということだね。
 
 辛勝と言っていいタイ戦で、最も目についたのが本田と香川のコンディションの悪さ。シーズンが始まったばかりで、特に本田はミランで出場機会を掴めておらず、明らかに身体が重そうだった。
 
 また、追加点を決めた浅野も、ベストのパフォーマンスをしたと錯覚してはいけないよ。彼がもっと早くネットを揺らしていれば、より楽な試合になっていたはずなのに。
 

次ページタイ戦の勝利は初戦の躓きを補うものにはならない。

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