ハリルが理想とする組織は「リオ五輪で銀メダルを獲得した“あのリレーチーム”」

2016年08月26日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「組織になったら、日本人はなんでもできる」

組織についても熱く語ったハリルホジッチ監督。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト編集部)

 ハリルホジッチ監督は、リオ五輪での日本人選手の活躍に感銘を受けたそうだ。
 
「日本のフットボール、それからA代表がハイレベルになり、もっと良い結果を手に入れたい。今回のオリンピックを見てください。日本はかなりの数のメダルを手にしました。かなり良いランキングですよね。つまり、日本のスポーツ界全体のレベルは高いということです」
 
 続いて指揮官が触れたのは、日本初の快挙を成し遂げた陸上男子のリレーチームについてだった。
 
「400メートルリレーで、日本がアメリカを破りました。アメリカは一人ひとりは速いですが、リレーになったら日本のほうが強かった。彼らもアメリカに勝つという自信があって臨んだわけです。そういうところを我々A代表にも植え付けたい。
 
 組織になったら日本人はなんでもできるんだ。それを信じてくれ。そういう強い気持ちを持ってくれ。それは自分の勇気から始まります。それはまず自分をリスペクトし、相手をリスペクトするという発想です。つまり、スポーツ面で違う性格を持たなければならないということです」
 
 もちろん、組織作りの難しさは十分に理解している。
 
「2、3日で変えるのは難しいですよね。ちょっとずつ変えていく必要があります。全員が意識することです。これは私だけの問題ではありません。最初に(日本サッカー協会の田嶋)会長が話したように、日本全員で勇気を持つということです。
 
 前に前に日本全員で行く。我々は最終予選を突破したい。なんとかなるだろうは、もうやめてください。そういう発想からリスクが生まれます。勝負をするためには準備しなければいけません。つまり全員でかなり動かないと勝てないだろうと予測しています。難しさは含まれていますが、勝ちに行くだけです」
 
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