退団騒動イカルディの契約延長交渉が進展。契約解除金は超破格に!

2016年08月24日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

契約解除条項は国外クラブに限ったものになる見通し。

今夏はチェルシー、A・マドリー、アーセナル、そしてナポリなどへの移籍が囁かれたイカルディ。しかし、ここにきてインテルとの契約延長が有力に。(C)Getty Images

 マウロ・イカルディとインテルの関係は、今後も続く。妻で代理人のワンダ・ナラのあらゆる揺さぶり、そしてナポリの長く執拗なアプローチにもかかわらず、イカルディは現行だと2019年までの契約を2021年まで更新し、キャプテンとしてネラッズーロでプレーを続ける運びとなりそうだ。
 
 まだ決定事項ではないが、クラブと選手側が水面下で進めてきた契約延長交渉は、かなりのレベルまで煮詰まってきた。
 
 年俸はベースが450万ユーロ(約5億4000万円)で、各種ボーナスの条件をすべて満たせば500万ユーロ(約6億円)を超える。もちろんチームトップの金額だ。
 
 国外への移籍に限って契約解除違約金も設定される見通しで、その金額は1億ユーロ(約120億円)を超えそうだ(おそらく1億1000万=約132億円)。
 
 今年6月にインテルを買った中国人オーナーにとっては、これが最初のビッグディールになりそうだ。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
 
※当コラムではディ・マルツィオ氏のオフィシャルサイトにも掲載されていない『サッカーダイジェストWEB』だけの独占記事をお届けします。
 
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にグアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。
 
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