【J1採点&寸評】浦和×川崎|首位決戦、主役の「浦和キラー」に最高点7.5。浦和は主将の阿部らが精彩を欠く

2016年08月20日 塚越始・大木勇(週刊サッカーダイジェスト)

浦和――先制点を演出した森脇、初のフル出場を果たした駒井を評価。

【警告】浦和=なし 川崎=井川(40分)、エデゥアルド(75分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】森谷賢太郎(川崎)

【チーム採点・寸評】
浦和 5.5
ボールポゼッションでは上回り、決定機も多く作った。しかし、内容的には川崎のほうが一枚上手だったと言えた。駒井が多くの決定機を作ったのは収穫に挙げられる。ペトロヴィッチ監督は「とても質の高いプレーを見せていたが、やはり決めるべきところで決め切らなければ、勝つことはできない」と振り返った。

【浦和 1-2 川崎 PHOTO】川崎が白熱の首位攻防戦を制す
 
GK 
1 西川周作 5.5
チームが主導権を握る間、ビルドアップの起点としてキックを縦横に散らした。クロスなどハイボールに対し果敢に前へ出て対応していたものの、2失点を喫してしまった……。
 
DF 
46 森脇良太 6.5 (75分 OUT)
突進してクサビのパスのリターンを受け、狙い澄ましたクロスで李の同点ゴールをアシスト。一方の守備面でも、小林や中村の嫌らしい背後を突く動きにギリギリのところで対処していた。しかし両脚がつって途中交代に。
 
4 那須大亮 5.5
高めに最終ラインを設定し、声を掛け合って横の揺さぶりに対応していた。ただ、ボールを奪い切れずに二度かわされて、決勝点を決められてしまった。
 
5 槙野智章 5.5
57分の小林のシュートブロックなど、身体を張って耐えていた。しかし、ボールを奪いに行けるタイミングで、逆に引いてしまい失点に絡んだ。終盤は前線に張り出したものの、チャンスを作れなかった。

MF 
18 駒井善成 6.5
初のフル出場。右サイドをえぐって宇賀神、武藤にクロスをつないで決定機を作った。オフ・ザ・ボールの動きの質も非常に高かっただけに、アシストなど目に見える結果を残したかった。
 
10 柏木陽介 5.5
精力的にプレスをかけていたが、連動してボールを奪えずにいた。暑さとそのスプリントを繰り返した影響か、終盤は安全なプレーが目立ち、相手を脅かす彼らしい"危険なパス"を放てず。

22 阿部勇樹 5
バイタルエリアを埋め切れなかった。ボールをかっさらわれ、危うく失点になりかけた場面も(GK西川がビッグセーブ)。動きが重たい感じで、リズムも単調だった。
 
3 宇賀神友弥 5.5 (78分OUT)
駒井が完璧にサイドを崩したクロスに、あとはしっかり合わせて決めるだけだったが、シュートは枠を捉えられず。よく走っていたが……せめて枠内には飛ばしたかった。

次ページ浦和――指揮官の指示だったという、槙野が攻撃参加し、青木が守備に回る終盤のスクランブル布陣は機能せず。

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