【J1採点&寸評】大宮×新潟|見事な逆転劇で、新潟が第1ステージに続いて勝利を掴む

2016年07月24日 古田土恵介(サッカーダイジェスト)

大宮――主導権を常に握られ、逆転負けで“ダブル”を食らう。

【警告】大宮=沼田(84分) 新潟=小泉(31分)、伊藤(90+2分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】伊藤優汰(新潟)

【チーム採点・寸評】
大宮 5
攻守で主導権を握る"自分たちのサッカー"ができたかと言えば疑問符をつけざるを得ない。守備では対応で後手を踏み、攻撃では決定機は前半のゴールシーンとその直前のみ。第1ステージに続いて敗戦する"ダブル"を食らった。
 
新潟 7
後方からでもしっかりとパスをつないで、ダイレクトプレーを混ぜつつ相手を押し込む。大宮とは逆に目指しているサッカーを体現できた。前半こそ最後の精度が伴わなかったが、後半途中から輝きを放ち、見事に逆転勝利。
 
【大宮|採点・寸評】
GK
1 加藤順大 6
4分の野津田のシュートを皮切りに、10分、32分と好セーブ。前半だけで"守護神"と呼んでよい働き。1試合を通して味方を不安に陥れるようなプレーはなかったものの、2失点(1失点目はノーチャンスであったが)では評価を下げざるを得ない。
 
DF
13 渡部大輔 6.5
負傷からの復帰2試合目とは思えない出色のパフォーマンス。守備では対峙する山崎からボールを力強く奪い取るシーンが見られ、攻撃では積極果敢に駆け上がって、27分に先制点を生み出す切り返しとクロスを披露。身体もよく動いており、調子の良さを窺わせた。
 
4 山越康平 5.5
成岡ら新潟オフェンス陣への対応に四苦八苦。空中戦では無難に凌ぎ切るシーンも少なくなかったものの、地上戦ではヒヤッとさせられる場面も同様に存在した。流麗なボール回しからダイレクトでパスが出てくることにも戸惑っていたような印象だ。
 
3 河本裕之 5.5
激しい寄せと迫力あるエアバトル、最終ラインの統率など、守るという点においては及第点以上。ロングボールもクロスも撥ね返し続けた。ただし、21分に安易に選択したパスをカットされて危機を招くなど組み立ては不安定で、0.5点を減点した。
 
5 沼田圭悟 5
左サイドでコンビを組んだ泉澤を上手くフォロー。ただし伊藤が途中投入されると状況は一転。アプローチに苦慮し、最終盤には2枚目のイエローカードで退場となっても文句は言えないファウル。審判団の拙さに救われた。
 
MF
23 金澤 慎 5
中盤でのボールへのアプローチや空いたスペースのカバーリング、身体を投げ出したシュートブロックなどディフェンスで見せ場を作る。ただ、68分に野津田への対応を誤って豪快なゴールを決められる。結果的にこれが決勝点となったため、最低評価とした。

次ページ大宮――展開を変える策なし。選手交代も有効な手を打てずに…。

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