ガーナ代表のギャンもターゲットに!? Jリーグ「夏の移籍市場」は中国ルートに注目!

2016年07月21日 サッカーダイジェスト編集部

目移りの激しい中国クラブが、今夏に実力者を放出する見通し。

ガーナ代表で92試合・48得点の成績を残すアサモア・ギャンは、今季10試合・3得点。所属する上海上港はフッキを獲得するなど、ギャンは余剰人員となりつつあるようだ。(C) Getty Images

 Jリーグは第2ステージがすでに開幕したが、夏の移籍ウインドーは7月29日までオープン状態にある。各クラブが強化に動く状況のなか、助っ人の補強も大きな注目を集める。最新事情を探った。
 
――◆――◆――
 
 今夏の補強でまず着目したいのはスケジュールだ。Jリーグの第二登録期間は7月1~29日に設定されており、その間は自由に追加登録が可能(無所属選手は期間後も登録可)。J1は第1ステージ終了の翌週から第2ステージが開幕し、さらに今季は第2ステージ最終節までの日数が例年よりも短く、新助っ人を馴染ませる時間が限られてくる。
 
 そうした理由も影響したのだろう。柏がクリスティアーノを甲府から復帰させると、甲府もドゥドゥやダヴィの獲得に動くなど、例年以上にJリーグ経験者が人気を集めている。名古屋もレオ・シルバ(新潟)の獲得に失敗すると、すぐさまハ・デソン(FC東京からレンタル)へと切り換えるなど積極的な動きを見せた。
 
 かたや国外からの補強で近年のトレンドとなっているのが中国ルートだ。中国超級リーグは、その資金力にモノを言わせて、まるでファッションアイテムのようにビッグネームを買い漁っている。
 
 もっとも資金力があるゆえ、移籍市場が開くたびに"新商品"に目移りし、契約が残る選手を簡単に放出する傾向も強い。クラブによっては、外国人枠を空けたり、余計な出費を減らすため、年俸を一部負担して放出するケースもある。
 
 そのため、有力選手を安価で獲得できる可能性がある。そうしてJクラブに加入したのが、磐田のパパドプーロス( ←上海申花)、横浜FCのイバ(←河北華夏)、甲府のチュカ(←遼寧宏運)などだ。
 
 現在、Jクラブが狙うターゲットに、北京国安FWのクレーベル、広州富力FWのブルニーニョやMFレナトの名前が挙がっている。さらに元オーストラリア代表の長身ボランチ、パールタル(全北現代)、ガーナ代表のFWギャン(上海上港)など、実績十分な選手が今夏に放出される見通しだ。彼らのJクラブへのサプライズ加入が実現したとしても不思議はない状況だ。
 

次ページKリーグのドラフト制度廃止で韓国人有望株の加入が困難に?

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事