落ち着いた雰囲気は勝負に集中するには良い環境
カンザスシティのユニオンステーション内にあるカウントダウンボード。写真:浅田真樹
クラブ・ワールドカップを取材してアメリカ各地を回ってみても、試合会場以外で大会ムードを感じることはほとんどない。
通常、FIFA主催の世界大会ともなると、空港に降り立った瞬間、それを伝えるポスターやバナーを目にするものだが、今大会ではそれがなく、街中もまた同様だ。
まして来年のワールドカップともなると、なおさらである。世界的スポーツイベントの開催が1年後に迫っているというのに、それを感じさせるものがまるでないのだ。
そんななか、貴重な"ワールドカップムード"を感じられたのは、クラブ・ワールドカップ前に立ち寄ったカンザスシティである。
市内にあるユニオンステーション(中央駅)には、この地で来年ワールドカップが開かれることを伝える装飾がなされ、駅舎内には大会開幕までのカウントダウンボードも設置されていた。
カンザスシティにはMLSのスポルティング、NWSLのカレントと、男女のプロチームがあり、サッカー熱が高い土地柄であることも影響しているのかもしれない。
そんなカンザスシティは、来年のワールドカップでのキャンプ地招致にも熱心な動きを見せている。普段は大学やプロチームが使っている3か所の練習施設を活用し、出場チームを招致しようというのだ。
それぞれの施設にはホテルも併設され、最大120名の収容が可能。また、3施設とも空港へのアクセスは良好だと聞く。
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通常、FIFA主催の世界大会ともなると、空港に降り立った瞬間、それを伝えるポスターやバナーを目にするものだが、今大会ではそれがなく、街中もまた同様だ。
まして来年のワールドカップともなると、なおさらである。世界的スポーツイベントの開催が1年後に迫っているというのに、それを感じさせるものがまるでないのだ。
そんななか、貴重な"ワールドカップムード"を感じられたのは、クラブ・ワールドカップ前に立ち寄ったカンザスシティである。
市内にあるユニオンステーション(中央駅)には、この地で来年ワールドカップが開かれることを伝える装飾がなされ、駅舎内には大会開幕までのカウントダウンボードも設置されていた。
カンザスシティにはMLSのスポルティング、NWSLのカレントと、男女のプロチームがあり、サッカー熱が高い土地柄であることも影響しているのかもしれない。
そんなカンザスシティは、来年のワールドカップでのキャンプ地招致にも熱心な動きを見せている。普段は大学やプロチームが使っている3か所の練習施設を活用し、出場チームを招致しようというのだ。
それぞれの施設にはホテルも併設され、最大120名の収容が可能。また、3施設とも空港へのアクセスは良好だと聞く。
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さらに言えば、地図で確認してもらうと分かりやすいが、カンザスシティはアメリカのほぼ真ん中に位置している。北中米3か国共催の大会では長距離移動が悩みの種となるが、カンザスシティならどこへ行くにも便利、というわけだ。
キャンプを行なうチームにとっては、練習や試合に集中できるようプライバシーの確保も重要な要素だが、3施設はいずれも整備された芝生の練習グラウンドはもちろんのこと、それ以外の環境も抜群。加えて、大学スポーツの歴史が古く、これまでにも多くのプログラムをサポートしてきた経験があるので、運営方法も熟知している、というのがカンザスシティの売り文句だ。
カンザスシティは、ニューヨークやロサンゼルスなどの大都会と比べ、はっきり言って田舎町ではある。しかし、落ち着いた雰囲気は、むしろ勝負に集中するには良い環境かもしれない。
実は日本も、すでにカンザスシティの"下見"を行なっている。
今年6~7月にU-17日本女子代表がアメリカ遠征を行なっているが、その遠征先はカンザスシティ。また、昨年には、パリオリンピックを前にU-23代表が当地でアメリカとの国際親善試合を行なっただけでなく、キャンプ地招致に動いている3施設のうちのひとつ(スポルティングの練習施設)で、トレーニングもしている。
当然、日本のチームを受け入れるカンザスシティ側にしてみれば、公には言わずとも、これらの機会は絶好のPRの場だったはず。果たして日本サッカー協会の目に、その環境はどう映ったのだろうか。
出場各国とも最終的にキャンプ地を決めるのは、抽選会が終わってからになるのだろうが、案外カンザスシティは、すでに日本代表の有力なキャンプ候補地になっているのかもしれない。
取材・文●浅田真樹(スポーツライター)
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キャンプを行なうチームにとっては、練習や試合に集中できるようプライバシーの確保も重要な要素だが、3施設はいずれも整備された芝生の練習グラウンドはもちろんのこと、それ以外の環境も抜群。加えて、大学スポーツの歴史が古く、これまでにも多くのプログラムをサポートしてきた経験があるので、運営方法も熟知している、というのがカンザスシティの売り文句だ。
カンザスシティは、ニューヨークやロサンゼルスなどの大都会と比べ、はっきり言って田舎町ではある。しかし、落ち着いた雰囲気は、むしろ勝負に集中するには良い環境かもしれない。
実は日本も、すでにカンザスシティの"下見"を行なっている。
今年6~7月にU-17日本女子代表がアメリカ遠征を行なっているが、その遠征先はカンザスシティ。また、昨年には、パリオリンピックを前にU-23代表が当地でアメリカとの国際親善試合を行なっただけでなく、キャンプ地招致に動いている3施設のうちのひとつ(スポルティングの練習施設)で、トレーニングもしている。
当然、日本のチームを受け入れるカンザスシティ側にしてみれば、公には言わずとも、これらの機会は絶好のPRの場だったはず。果たして日本サッカー協会の目に、その環境はどう映ったのだろうか。
出場各国とも最終的にキャンプ地を決めるのは、抽選会が終わってからになるのだろうが、案外カンザスシティは、すでに日本代表の有力なキャンプ候補地になっているのかもしれない。
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