「本当ここすげえな」「まさにトップガンの世界」水沼宏太が誇る最高の新天地。日本愛に驚き&感銘「オーストラリア人ってそんなに好きなんだ」

2025年06月19日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「ビーチの街って言われるぐらい、街とビーチが一体になっています」

水沼が暮らすニューカッスル。「すごく住みやすい元気をもらえる街」だ。写真:滝川敏之/Getty Images

 水沼宏太は2025年1月、横浜F・マリノスからオーストラリアのニューカッスル・ジェッツに移籍した。35歳になる直前、プロ18年目にして初の海外挑戦だった。

 元日本代表MF水沼貴史氏の長男である水沼は、父が偉大な足跡を残したマリノスでプロキャリアをスタート。それ以来、栃木SC、サガン鳥栖、FC東京、セレッソ大阪と渡り歩き、2020年から再びトリコロールを着て戦っていた。

 母国を離れ、異国で何を感じたのか。海外での1シーズン目を終えた今、さすらいの元気印にじっくり話を訊いた(第6回/全7回)。

【#1】急にではない。ずっとあった。水沼宏太が詳細に明かした豪州移籍の背景「やっと来たな」「ルーマニアでの経験を基にとにかく――」

【#4】「ただいるだけじゃ喋れるようにはならない」目から鱗!34歳で海を渡った水沼宏太のアタッキング精神。前後で明確な変化「かぶれてんじゃん俺!(笑)」

【#5】「すぐイアン・ソープが浮かびました。ヒュー・ジャックマンは…」水沼宏太が深堀る"豪州事情"。最も有名な日本人は?サッカー、野球の立ち位置は?

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 水沼が生まれ育った横浜も世界有数の港町だ。ただ、現在家族と共に暮らすニューカッスルは、海をより身近に感じられる。

「ビーチの街って言われるぐらい、街とビーチが一体になっています。そんなに都会でもないし、田舎過ぎもしないので、本当にちょうど良いです。『今日時間あるからビーチ行こう』みたいな感じで、パーって海に入って、パーって帰るみたいな人が多いです。

 僕も練習が終わって、そのまま娘とビーチに行って過ごしたりしています。みんな朝から走ったり散歩していて、日本でいう朝活みたいな、朝5時ぐらいから行動し始めているので、みんな元気です。元気をもらえる街です。すごく住みやすい良いところですね」

 同じく横浜出身の私が、「強いて言う必要はないけど、強いて言えば、オーストラリアの湘南というよりも、オーストラリアの葉山ぐらいでしょうか」と投げ掛けると、水沼は頷き、笑みを浮かべた。

「まさにそんな感じです。だけど、もうちょっと街と一体となっているというか、街からヒュッて行ったら、すぐビーチで、『こんなとこあるんだ!』って感じです。ゆっくりしたい人には本当におすすめの場所です。住みやすいですね。ゆっくりして、美味しいコーヒーを飲んで、スローライフみたいな、そういう場所です」

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