【三浦泰年の情熱地泰】33年が経過した「Jリーグ」は何が変わったのか? 変わっていないのか?

2025年06月02日 三浦泰年

いまだ現役を続ける弟カズを誇りに思うワケ「何を誇りに思うか、それは…」

Jリーグ開幕93年当時の一枚。カズ(中央)やリティ(右)らスター選手がリーグを盛り上げた。(C) SOCCER DIGEST

 5月もあっという間に過ぎ去っていった…。

 日が経つのが日に日に早く感じるこの頃。5月と言えば15日が「Jリーグの日」であった。
 

 いつもは知らないうちに過ぎて行くJリーグの日。今年は何故かビックイベントとして感じられ、Jリーグチップス復刻カードまで登場し、チップスは非売品としてJリーグ観戦者に配られたらしい。

 きっと簡単には手に入らないレアなカードになるのでは…。僕のカードもエスパルス時代として出たようで、恥ずかしい限りだ…。

 そして復刻のカードの中で未だ現役で頑張っているのが、アトレチコ鈴鹿クラブに所属するカズだ。

 弟のカズが、まだ現役選手であるということを誇りに思う。何を誇りに思うか、それは試合こそまだ出場していないが、出場するために毎日、努力して、準備して、走るために全てを自分の身体を優先する。1日1日、練習へ足を運ぶカズだ。

 試合出場を楽しみにしている人が多いと思うが、是非、練習姿のカズも見て欲しい。きっと熱く何かを感じ取れるであろう。そして試合と同様の価値ある光景を目に出来るはずだ。

 赤のタキシードで登場してから33年。僕とひとつ違いの58歳。普通であれば何もしてなくても、朝起きればどこかが痛い、硬い、重い。

 そんな年齢で毎日、食べる物から、寝る時間まで。ストイックに毎日、グラウンドへ立つために時間を費やす。カズにとっては毎日が試合(闘いの場)なのであろう。

 僕はそのカズが所属する三重県にあるアトレチコ鈴鹿クラブのスポーツダイレクターとして、カズも含め選手、監督、コーチングスタッフをサポートしている。

 そして運営、営業、企画、アカデミーまでを統括するという立場として、夢のJリーグ昇格を鈴鹿市のために目指している。
 

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