【G大阪】「練習は嘘つかへん」遠藤や丹羽がパトリックを称賛!一方の長谷川監督は「調子に乗っては困る」

2016年07月10日

「途中出場で納得はしていないでしょうけど、チームに勢いをもたらしてくれる」(遠藤)

今季ノーゴールだったパトリックだが、78分に今季初ゴールをヘディングで決めると、90+2分には「練習では見たこともない左足のシュート」(丹羽)を決めた。写真:J.LEAGUE PHOTOS

 チームにとって、パトリックの爆発は待ちに待った瞬間だった。
 
 J1第2ステージ2節のG大阪対仙台戦。1-1の同点で迎えた65分、1トップで先発したアデミウソンに代わってパトリックが途中出場すると、ここから一気に試合が動き出した。
 
 長谷川監督が"流れを変える切り札"として送り込むと、その期待に応えるかのように、投入直後にGKと1対1の場面を迎える。しかし、相手GKの好セーブに阻まれ、惜しくもゴールならなかった。
 
 今季、ここまでノーゴールと不発のパトリックだけに、その場面の直後は「またか……」という空気がホーム吹田を包んだ。その瞬間を背後で見ていた右SBの米倉は、「あそこで何か言ってもあれなんで、『落ち着け』と言った」と振り返る。
 
 ところが、この日のブラジル人ストライカーはひと味違った。
 
 78分、倉田が左サイドを突破してラストパスを送ると、エリア中央で待ち構えるパトリックは相手のマークを外してヘディング。GKも素早く反応したが、ボールはその横をすり抜けてネットに吸い込まれた。さらに90+2分、今度は左足で強烈なシュートを叩き込み、今季初ゴールから勢いに乗って2ゴールと躍動した。
 
「彼本人もホッとしたと思う。途中出場で納得はしていないでしょうけど、それでもああやって途中から入ってチームに勢いをもたらしてくれる。いろいろな選手が点を取るのは、チームにとっても重要」と、遠藤はパトリックの働きを称賛した。
 
 一方、「パトは自信をなくしている感があった」と語る米倉は、「パトのゴールで、みんなが元気になれる」とも語り、さらにこう続けた。
 
「今日、泣いて喜んでいましたけど、やっぱりあいつが乗ってくれたら、チームも乗れると思う。結果を出してくれた、って言えるような立場ではないけど(笑)」

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