小川は頭を強打しながらもプレーを続行した…
三者三様、世代も異なる塩貝(左)、小川(中央)、佐野(右)のNEEC日本人トリオ。互いを高め合った一年がいよいよ最終局面を迎える。写真:中田徹
負傷で3月9日から欠場していた小川航基(FW/NEC)は、4月27日のオランダリーグ30節、ヘーレンフェーン戦(0-1)でおよそ1か月半ぶりに出場し30分間プレーした。続く5月3日のヴィレムⅡ戦(1-1)では約3か月ぶりにスタメン復帰を果たした。
今季ここまでリーグ戦7ゴールの小川にとって、残り4試合で昨季の11ゴールを上回るべく、ラストスパートをかけたいところだった。しかし40分、GKからのロングキックを味方MFディルク・プロパーと競り合う形となり、ふたりとも頭を強打してピッチの上に倒れてしまった。プロパーはそのまま担架に運ばれて交代したが、小川はプレーを続行。だが前半アディショナルタイム2分に、左オープンスペースに流れながら相手DFとデュエルした際に、左足腿裏を痛めてしまい、前半いっぱいで無念の交代となった。
小川とプロパーの激突、その後の小川の負傷の合間には観客が体調を崩して試合が中断されるなど、短い時間で3度もアクシデントが起こった。集中を保つのが難しい展開にフル出場のMF佐野航大はその時の心境をこう語った。
「やっぱり航基くんが(リハビリで)頑張っている姿を近くで見ていただけに、ああいうのはやっぱり辛い。ディルクのこと、ファンのこともあって、前半はメンタルの持ち方がちょっと難しかった。しかし試合が始まったらプロとしてやっぱりやらないといけない。そこ(=アクシデントの連続)に左右されるのではなく、やり続けると思い込んでプレーしてました」(佐野)
今季ここまでリーグ戦7ゴールの小川にとって、残り4試合で昨季の11ゴールを上回るべく、ラストスパートをかけたいところだった。しかし40分、GKからのロングキックを味方MFディルク・プロパーと競り合う形となり、ふたりとも頭を強打してピッチの上に倒れてしまった。プロパーはそのまま担架に運ばれて交代したが、小川はプレーを続行。だが前半アディショナルタイム2分に、左オープンスペースに流れながら相手DFとデュエルした際に、左足腿裏を痛めてしまい、前半いっぱいで無念の交代となった。
小川とプロパーの激突、その後の小川の負傷の合間には観客が体調を崩して試合が中断されるなど、短い時間で3度もアクシデントが起こった。集中を保つのが難しい展開にフル出場のMF佐野航大はその時の心境をこう語った。
「やっぱり航基くんが(リハビリで)頑張っている姿を近くで見ていただけに、ああいうのはやっぱり辛い。ディルクのこと、ファンのこともあって、前半はメンタルの持ち方がちょっと難しかった。しかし試合が始まったらプロとしてやっぱりやらないといけない。そこ(=アクシデントの連続)に左右されるのではなく、やり続けると思い込んでプレーしてました」(佐野)
FW塩貝健人はプロパーと代わって41分からピッチに入り、前半は小川と、後半はブライアン・リンセンと2トップを組んだ。「ディルク(プロパー)の分も、俺が絶対にゴールを取る」。そう心に誓ってピッチに入った塩貝は1点ビハインドで迎えた81分、NECが右サイドで得たFKを高い打点のヘッドでファーサイドのゴール右隅に決め、1-1の同点弾とした。
「ドンピシャヘッドでした。最近、クロスから(打つシュートの)感覚が掴めている。チームとして逆転を狙えるゴールを生み出せた。もう1点取れなかったのが課題です」(塩貝)
後半アディショナルタイムにもFKに対して身体ごと突っ込む執念を見せ、肩でシュートを放った塩貝だったが、惜しくもバーに阻まれて勝ち越しならず。その瞬間タイムアップのホイッスルが鳴った。
「ドンピシャヘッドでした。最近、クロスから(打つシュートの)感覚が掴めている。チームとして逆転を狙えるゴールを生み出せた。もう1点取れなかったのが課題です」(塩貝)
後半アディショナルタイムにもFKに対して身体ごと突っ込む執念を見せ、肩でシュートを放った塩貝だったが、惜しくもバーに阻まれて勝ち越しならず。その瞬間タイムアップのホイッスルが鳴った。