【担当記者の目】リオ行きの18人を予想。サプライズの予感漂う2列目のジョーカーは?

2016年06月30日 小田智史(サッカーダイジェスト)

GKは櫛引、中村の守護神争い。DFは岩波の回復状況が焦点。

7月1日、ついに“運命”のメンバー発表が行なわれる。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 手倉森ジャパンは6月29日に松本アルウィンで行なわれた親善試合で南アフリカを4-1で下し、リオ五輪前の国内ラストゲームを勝利で飾った。いよいよ7月1日には最終メンバーが発表されるが、ここまでの実績や強化の経緯、候補選手のコンディションなどを踏まえて一足先にリオ行きの18人を予想した。
 
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【GK
◆リオ行き予想メンバー
櫛引政敏(鹿島)
中村航輔(柏)
 
 GKは南アフリカ戦で招集された櫛引と中村でまず間違いない。南アフリカ戦で中村を起用しなかったのはやや意外だったが、所属クラブでレギュラーを張っている後者よりも、鹿島で控えに甘んじる櫛引の実戦感覚を整えることを優先させたと目される。
 
 注目は人選ではなくむしろ正守護神の座だ。南アフリカ戦のゴールマウスを任された櫛引は、不用意なキックミスを犯すなどバタついた感は否めない。リオの地では、立場が入れ替わっていたとしても不思議はないだろう。
 
【DF
◆リオ行き予想メンバー
塩谷 司(広島)※オーバーエイジ
植田直通(鹿島)
岩波拓也(神戸)
藤春廣輝(G大阪)※オーバーエイジ
室屋 成(FC東京)
亀川諒史(福岡)
 
 DFは左サイドのスペシャリストである藤春と、CBとSBをこなす万能型・塩谷のオーバーイエイジが内定。手倉森ジャパンにおいて試合数(39)・出場時間(2981分)で最多を誇り、ディフェンスリーダーとして最終ラインを統率する植田も鉄板だ。すると残りは、CB1枚、SB2枚が妥当なラインか。
 
 CBはこれまでの実績を考えれば、左膝靭帯損傷からの復活を期す岩波だろう。南アフリカ戦では中谷がフル出場して計算できることを示したが、岩波にメドが立たなかった場合の"代役"という立場か。いずれにしろ、岩波の状態次第と言えそうだ。
 
 一方のSBは、同じく南アフリカ戦で完全復活をアピールした室屋は当確ランプ。亀川は裏のスペースを狙われたり、PKを献上したりと十分なパフォーマンスではなかったが、両サイドをこなせる点は大きなポイントになるだろう。

次ページ「対世界」を考えれば、規格外のスピードでかき回せる伊東のような存在がより効果的。

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