新潟は開幕6戦未勝利も、まったく未来が見えない状況ではない。試合後の選手の言葉からもチームの“結束”を感じた

2025年03月16日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

リーグ中断期間でいかに修正できるか

新潟は敵地で町田に敗戦。開幕6試合未勝利となった。写真:永島裕基

 試合前、会場の外で数人のアルビレックス新潟サポーターが「今日は絶対勝とう!」と声を掛け合い、スタジアムに入っていった。

 新潟は3月15日、J1第6節でFC町田ゼルビアと敵地で対戦。今季はここまで、なかなか勝点3を手にできず、初勝利を手にしようとサポーターの応援にも熱が入ったが、結局0-1で敗戦。開幕から6試合未勝利と苦しい時期が続いている。

 昨年12月18日に松橋力蔵前監督の後任として新指揮官に就任した樹森大介監督は、この試合で、これまでの4バックではなく3バックを採用。相手のオ・セフン、相馬勇紀、西村拓真という強力な前線の3枚に対応すべく、1週間前から準備して講じた策だった。

 しかし始まって見れば、町田の激しいマンマークを受け、なかなかパスコースを見つけられず。最終ラインから縦パスを通すのに苦労し、逆に自陣でボールを奪われ、何度もカウンターを受けた。25分の失点もショートカウンターからだった。

 指揮官が試合後、「相手のマンマークを自分たちのコンビネーションで外せると思ったが、難しかった。相手の個の強さを感じた」と振り返ったように、町田の選手個々の強さを感じたゲームとなった。
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 ただ、まったく未来が見えない状況ではない。右ウイングバックの藤原奏哉は果敢なプレスバックでボールを奪い、攻撃の起点となるなど攻守に存在感を示していたし、1失点はしたがGK藤田和輝は何度も好セーブを見せた。

 チームとしては、3バックも試行錯誤した結果の明確な意図を持った選択で、選手間で繋ぐ意識の統一がさらにできてくれば、迷いなく本来の繋ぐ新潟のサッカーを見せられるはず。

 樹森監督が就任してまだ約3か月。太田修介の「継続して信じてやっていくべき」との試合後の言葉からもチームの結束を感じた。代表ウィークによるリーグ中断期間で、この6試合で出た課題と向き合い、いかに修正できるかが重要だ。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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