【J1展望】福岡×川崎|首位の貫録を見せつけるか、ジャイアントキリングか

2016年06月17日 サッカーダイジェスト編集部

福岡――“最強の矛”を持つ首位相手でも怖れずに立ち向かう。

故障者/福岡=中原秀、中原貴 川崎=奈良、小宮山、森本
出場停止/福岡=なし 川崎=なし

J1リーグ1stステージ・16節
アビスパ福岡 – 川崎フロンターレ
6月18日(土)/19:00/レベルファイブスタジアム
 
アビスパ福岡
1stステージ成績(15節終了時):18位 勝点10 2勝4分9敗 9得点・21失点
 
【最新チーム事情】
●前半戦の大一番だった前節・甲府戦で敗北。残留へ厳しい状況が続くも、選手たちは士気を保つ。
●怪我で長期間に渡って別メニュー調整が続いていた古部が完全復帰。
●連日報道陣に囲まれるなど、出番を増やす邦本へ期待度は高い。
 
【担当記者の視点】
 前節で残留争いのライバルだった甲府に0-1で敗れ、リーグ戦3連敗。15位との勝点差は4と、1試合でひっくり返せない厳しい状況に追い込まれた。
 
 ただ、選手たちから動揺の色は窺えない。真摯に結果を受け入れ、勝つためになにをするべきかを整理し、集中して準備できるのは昨季からの強み。今週も首位を走る川崎から勝点を奪うことだけに集中して、中身の濃いトレーニングを行なった。
 
 常にポジティブな姿勢を崩さない井原監督も「優勝のかかった相手との注目される試合で、うちのサッカーをどこまで表現できるか。それを大勢の人に見てもらえる良い機会だ。川崎は強豪だが、勝つチャンスは必ずある」と勝点3獲得に虎視眈々だ。
 
 最大のポイントは、リーグトップの得点力を誇る"最強の矛"をいかに抑え込むか。引いて守るにしても、高い位置から奪いに行くにしても、人もボールも常にスペースへと動き続ける相手を捉えるのは困難。パスの配球役となる2ボランチ潰しが定石だが、井原監督はどのような策を授けるのか。注視したい。
 
 また、守備面ではボールを保持され続けても集中力を切らさないこと、攻撃面ではチャンスでは怖がらずに人数を掛けてゴールへ迫ることが必要だ。ホームで胴上げをさせないためにも、是が非でもジャイアントキリングを達成したい。

次ページ川崎――大島と登里、中村がコンディションに不安。2ボランチからの配球がポイント。

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