【高校選手権】試合数不平等を解消できる改革案とは? 導入すべきは”W杯方式”

2025年01月09日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

試合間隔の平等も求めるなら...

トーナメント戦ならではの面白さがある高校サッカー選手権。写真:早草紀子

 静岡学園の川口修監督は今回の高校サッカー選手権で準々決勝進出を決めたあと、重要な問題提起をした。

「こんなことを私が言うべきではないのですが、準々決勝で戦う東福岡が我々と同じ4試合目というところは良かったです。もし、相手が3試合目だった場合、コンディションの面で大きな違いがあります。全国大会でシードによって試合数に差をつけるのはどうかなと。

『高校生だからできるでしょ』という考えは良くないですし、こんなに大きくて素晴らしい大会ですから、もう少し平等に勝負するべきではないかと思います」

 シードをなくす改革案はあるのか。もし試合数の不平等を解消したいなら、導入すべきはワールドカップ方式だ。具体的には、まず出場48校を3チームずつ16グループに分けて総当たりのリーグ戦を行なう。そして各組の1位・16校がトーナメントで覇権を争うという形だ。これなら試合数は平等で、たった1試合で敗れるケースもなくなる(最低2試合戦える)。

 試合間隔の平等さ、運営サイドの事情はさて置き、「リーグ戦→トーナメント」のW杯方式なら川口監督の懸念は消せる。

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 ちなみに、試合間隔も平等にするなら以下のやり方がある。出場48校を4チームずつ12グループに分けて総当たりのリーグ戦を行ない、各組の1位・12校に各組2位の成績上位4校を加えた16チームで決勝トーナメントを戦えば、より不平等がなくなるかもしれない。

 現状の大会方式を批判したいのではなく、あくまで"試合数を平等にするなら"という考えでの改革案である。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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