【EURO2016展望】初戦で対照的なパフォーマンス。フランスに善戦したルーマニアにとって低調スイスは恐れる相手では…

2016年06月15日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

フランスを最後まで苦しめた強固なディフェンス。

故障者/ルーマニア=なし スイス=なし
出場停止/ルーマニア=なし スイス=なし

EURO2016
グループA2節
6月15日(水)/18:00(日本時間:25:00)/パリ
ルーマニア×スイス
主審:セルゲイ・カラセフ(ロシア)

【注目ポイント】
●フランス戦に続きルーマニアは堅牢を築けるか
●スイスは司令塔ジャカが敵のプレスを掻い潜れるかが鍵に

【試合展望】
 初戦でフランスに敗れたルーマニアと、アルバニアを下したスイス。対照的な結果に終わった両者だが、好印象を残したのは前者のほうだ。

 終了間際のパイエの劇的弾で涙を呑んだとはいえ、優勝候補の一角に冷や汗をかかせたルーマニアの堂々たるパフォーマンスは、CFセフェロビッチの低調もあり、先制後にひとり少なくなった格下を攻めあぐねたスイスのそれと比べて、明らかにポジティブに映った。

 フランス戦での善戦を可能にしたのが、ルーマニア自慢の強固なディフェンスだ。とくに、ダブルボランチと最終ラインがコンパクトネスを維持しながらボールホルダーを囲い込む組織的な守備は、高い機能性を誇る。スイス相手にも十分通用するはずで、とりわけ攻撃の起点となるジャカを封じ込めるかがポイントになる。

 攻撃も決して悪くはない。崩しからフィニッシュにかけての迫力にはやや欠けるものの、ボール奪取後の素早い切り替えからサイドに展開するまでは非常にスムーズ。相手は好セーブを連発したゾマーを除けば、守備陣も調子が良いとは言い難い。スタンクとポパの両翼が、開幕戦以上に積極的かつ効果的に縦への突破やカットインを仕掛けられれば、可能性は大いに広がる。

 タレント力で上回るのは、シャキリやジャカを擁するスイスに違いない。しかしチーム状態から判断する限り、ルーマニアに分があると見るのが妥当だろう。状況次第では攻守に圧倒しても不思議はない。

文:ワールドサッカーダイジェスト編集部

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