【バイタルエリアの仕事人】vol.47 守屋都弥|「右サイドの憧れだった」内田篤人さんとの代表での有意義な時間。海外への思いも「選択肢が増えた」

2024年12月31日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

「ディスカッションができたのも良かった」

守屋は同じSBである憧れの存在との有意義な時間を振り返った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 攻守の重要局面となる「バイタルエリア」で輝く選手たちのサッカー観に迫る連載インタビューシリーズ「バイタルエリアの仕事人」。第47回は、INAC神戸レオネッサのDF守屋都弥だ。

 前編ではバイタルエリアを攻略するための意識やパリ五輪での悔しさについて語ってもらった。後編ではレジェンドから得た学びや海外への想い、クラブでの目標を訊いた。

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 今年10月の韓国戦では、同じ右サイドバックでプレーしていた内田篤人さんがコーチとしてなでしこに帯同してくれて、色んなことを教わりました。

 内田さんは小学生の時から、右サイドの憧れの選手だったんです。1度、内田さんの番組に出演させていただくことがあって、そこでもお話はさせていただいていたんですが、直接教えてもらう機会が来るとは思ってなかったので嬉しかったです。

 すごく接しやすくて、楽しむところと真面目にやるところのメリハリがある人でした。代表合宿では、遠藤優の誕生日だったんですけど、ケーキを自ら買って用意してくれるなど、そういう気遣いもできる方でした。

 練習での紅白戦でも「今のはこうだったよね」とか、「こうしたらいい」とか、近くで教えていただけたのはすごく自分にもプラスになりました。ミーティングでサイドの選手が集められたこともあって、そこで「サイドハーフの守備がうまくいかないのはサイドバックの責任だ」とも言われた。確かにそうだなと。

 サイドバックが守備の受け渡しなど、細かい修正をしっかりやれたら絶対にサイドが崩されることはないので、そこの大切さを改めて実感しました。

 逆に私からも内田さんに声をかけたこともあって、トレーニング後にクロスを上げる練習をしていた際、自分はスピードに乗ったなかでのクロスが得意なんですが、内田さんは止まった状態というか、あまりスピードを落としたなかでクロスを上げることが多いそうで、「こっちの方がやりやすくない?」と言われた。そういうディスカッションができたのも良かったですし、本当に良い時間でしたね。
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