「私が泣いた姿を息子に見られたのは今回が初めて」引退スピーチでは語られなかったディエゴ・オリヴェイラの“真実”【FC東京】

2024年12月09日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「最高のリスペクトをしてもらって」

今季限りで現役引退するディエゴ・オリヴェイラ。写真:永島裕基

 2024年12月8日、味の素スタジアムで現役最後の試合(FC東京対セレッソ大阪戦は3-0でホームチームの勝利)を終えたディエゴ・オリヴェイラは、ファン・サポーターを前にした引退セレモニーの後、囲み取材に応じた。

「元プロサッカー選手になりました(笑)。今日の試合は良い内容で勝てて嬉しく思います。引退セレモニーは想像以上に素晴らしくて、嬉しい気持ちでいっぱいです。この日は私の人生の中で忘れられない1日になりました」

 思い残すことがあるとすれば、C大阪戦でゴールを決められなかった点か。

「相手のキーパーが今日はゴールを許してくれても良いじゃないかという想いはありましたが(笑)。試合前に相手のキーパーに『夕飯を奢るから決めさせて』と言っておけばよかったですね(笑)。まあ、それは冗談として、これから新しい人生がスタートするので頑張りたいと思います」
 
 C大阪戦でD・オリヴェイラが忘れられないシーンのひとつが、63分に交代する際、両チームの選手たちが花道を作ってくれた行為だ。

「私がピッチを去る時、相手のチームにもああやって最高のリスペクトをしてもらって、彼らのファン・サポーターの皆さんにも(この場を借りて)お礼を伝えたいです」

 花道が作られた瞬間、D・オリヴェイラの目には光るものがあった。

「あの時は泣いてしまいました(笑)。おそらく私が泣いた姿を息子に見られたのは今回が初めてだったと思います。あの涙は嬉し涙です。見られても恥ずかしくない、良い涙です。本当にああやって送ってくれて本当に感謝しています」

 引退スピーチで語られなかったD・オリヴェイラの真実には幸せな感情が詰まっていた。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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