【J1採点&寸評】湘南×名古屋|持ち前の走力で突き放した湘南。菊池が試合を決める一撃

2016年05月30日 隈元大吾

湘南――多少のミスは見られたものの総じてアグレッシブな姿勢でホーム初勝利を掴む。

【警告】湘南=A・バイア(16分)、菊池(38分)、下田(90+2分) 名古屋=竹内(6分)、矢野(78分)、磯村(82分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】菊池大介(湘南)

【チーム採点・寸評】
湘南 6.5
立ち上がりから走力や球際などでらしさを発揮し、前半のうちに先制に成功。後半に入り追いつかれるも、交代選手が上手くハマって再度リードを奪った。終盤の相手のロングボールの応酬にも粘り強く応じて待望のホーム初勝利を挙げた。
 
名古屋 5.5
湘南の前線からの守備に前半はセットプレー以外なかなか見せ場を作れず。後半、選手交代とともに立て直し攻勢からゴールにつなげたが、ボールに寄せ切れず前後半の終わりに2失点。リーグ戦4試合勝ちなしとなった。
 
 
 
【湘南│採点・寸評】
GK
1 村山智彦   6.5
セットプレーによる相手の決定機を阻み、DFの背後へのボールにも勇気を持って飛び出す。守から攻への切り替えも素早く、チームの前向きなリズムを促した。
 
DF
30 島村 毅    6.5
空中戦の強さを発揮し、最後のところで身体を張った。機を見て攻め上がり、先制点につながるミドルをはじめ、積極的にシュートも狙った。
 
4 アンドレ・バイア    6.5
セットプレーを含め、シモビッチに粘り強く対峙。相手のロングボールに対し、ゴール前で力強く跳ね返した。
 
6 三竿雄斗    6.5
味方を追い越す走りで相手を引き付けるなど持ち前の積極的な攻撃参加で貢献。相手のクロスへの対応をはじめ、危機を察知してしっかり準備していた。
 
MF
14 藤田征也  (84分OUT)
タイトな球際とともに粘り強い守備でサイドを封鎖。クロスやプレースキックなど攻撃でも随所に持ち味を発揮した。
 
16 石川俊輝 6.5
先制の場面然り、中盤でボールを奪いセカンドボールを回収するなど、守から攻への起点に。相手のカウンターの芽も摘むなど、チームを支えた陰の立役者。
 
28 神谷優太 5.5(66分OUT)
自らのボールロストから同点劇を招いた場面は反省材料も、それ以外は縦パスや積極的にシュートを狙うなど持ち味を発揮。堂々のリーグ戦初先発を果たした。
 
10 菊池大介 6.5
積極的にシュートを狙うなど、ミスが見られたなかでも前向きな姿勢は弛まなかった。決勝ゴールを挙げ、自身の志す試合を決め切るプレーを示してみせた。
 
FW
19 大槻周平 6.5
猛然とボールを奪いに行く姿勢が確実に相手のビルドアップの精度を奪った。得点はなくとも余りある貢献を果たした。
 
17 端戸 仁 6.5(73分OUT)
こぼれ球にいち早く反応し、チームにとって貴重な先制点を奪取。前線でパスを引き出し、スルーパスで好機も演出した。
 
23 高山 薫 6.5
攻撃に関わることはもとより、大槻とともに果敢な守備で貢献。試合を通して足を止めず、背中でチームを引っ張った。
 
交代出場
22 下田北斗 6.5(66分IN)
ボランチに入り、相手の背後へ絶妙なパスを送るなど攻撃を活性化。好クロスで菊池の決勝点を導いた。
 
15 長谷川アーリアジャスール 6(73分IN)
シャドーに入り、攻撃にリズムをもたらす。ラストパスを通すなど限られた時間のなかでも随所に持ち味を発揮した。
 
20 坪井慶介  ―(84分IN)
右アウトサイドに入り、粘り強い守備を見せた。仲間を鼓舞するコーチングを含め、終盤の締め括りに存在感を示した。
 
監督
曺 貴裁 6.5
勝てていない状況にも選手たちを前向きに送り出し、湘南らしいゲームを演出。残り15分の相手を上回るパワーやリードしたなかでのゲームの締め方など準備も実を結んだ。

次ページ名古屋――ボランチのふたりが存在感を発揮するも、明神は無念の負傷交代。

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